18.ドッキリ【お付き合い】 ページ13
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西蔭「俺は構わないが…(名前…はそれでいいのか?」
『うん!こういうネタ1度やって見たかったんだ〜だって日本代表メンバーって色恋沙汰一切無いでしょ!』
西蔭「まあ歳が近いのはマネージャーくらいじゃないか?」
『あ、でも杏奈ちゃんは悠馬のこと好きだったよね』
西蔭「そうらしいな、でも野坂さんは…」
『ん?悠馬って他に好きな人がいるの?教えて教えて!』
西蔭「言うわけないだろう。仮に居たとしても俺が野坂さんの預り知らないところで(A『わかったから!西蔭ステイステイ!』…。」
キッとした目で睨まれて少し怯んでしまった。
西蔭とは小6の時からの付き合いだけど元ヤンはあまり抜けていない。
『よし、準備はOK?ちゃんとラブラブな感じで行くわよ!大丈夫でしょうね?』
西蔭「あぁ」
『よし。あー、あー』
西蔭「…何してるんだ?」
『発声練習。…政也』
西蔭「!…A」
『まだ少しぎこちないけど、まぁ良しとしよう。行くわよ!』
西蔭「お、おう」
――――――――――――――――――
ピーッと広いサッカースタジアムに笛の音が鳴り響く。
つくし「お疲れ様でーす!10分間休憩です!」
マネージャーが次々選手にタオルとドリンクを渡していく中、私はサッカースタジアムにまだぽつんと立っていた。
悠馬「……A?休憩だよ」
『…あぁ、うん。ありがとう』
西蔭のやつちゃんと演技できるのかな〜と考えているとマネージャーからタオルとドリンクを貰った悠馬がこちらに近づいて来た。
悠馬「A…」
西蔭「野坂さん、お疲れ様です」
いつの間にか近くに来ていた西蔭が悠馬に話しかける。
グッジョブ西蔭…
あ、政也だった。
悠馬「お疲れ、西蔭」
西蔭「はい」
政也の腕にはマネージャーに貰ったであろうタオルとドリンクがある。
私も覚悟を決めて行動に移す。
『に、…政也!』
悠馬「…!」
そのまま政也の腕に引っ付きその腕からドリンクを奪う。
西蔭「っ!A」
『喉乾いてたんだ!ありがとね♪政也』
そういって政也の言葉も聞かずに口をつけて飲み干す。
そう、最近水筒からペットボトルになったのだ。
なんでも水筒をマネージャーが落としてしまい過半数がひび割れてしまったそうだ。そしてロシアなので買いに行くのも大変なのだ。
なので今は口をつけて飲むタイプのペットボトルしかない。
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作者名:青井 | 作成日時:2020年3月27日 1時