1.ヤンデレ【ストーカー?型】 ページ1
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『野坂くん、おはよう』
朝、隣の先の彼に挨拶をするのが日課になっている。
野坂「…おはよう」
相変わらず彼は素っ気ない。
まぁサッカー部のキャプテンの彼が一生徒の私なんかと仲良くしてくれるなんて思ってないけど。
「Aおはよ!」
『あ、おはよ!』
いつものように友達と挨拶をして少し雑談をする。
『あれ、櫛が無い…』
「また色々無くなってるの?」
『うん…』
最近私の持ち物が忽然と姿を消し始めたのだ。
「Aそれ警察に行った方がいいんじゃないの?」
『え、警察?大袈裟じゃないかな。私が忘れた可能性もあるし…』
「1週間でそんなにものが無くなるなんて可笑しいよ!」
『そう、かな。そうだよね』
「今日は一緒に警察に行ってあげるよ」
『いいの?ありがとう!』
我ながら良い友達を持った。
野坂「…」
野坂side
あぁ、今日もAは可愛い。
寝顔の写真も取られてるなんて思いもしないだろうな。
西蔭に頼んで寮のAの部屋の鍵も盗んでもらって合鍵を作った。
本物の鍵はAのポケットにさりげなく返しといたからバレていない。
警察に行くのかい?
無駄だね。
例え部屋に誰かが侵入しているという事実がバレても僕という真実にはたどり着かないよ。
僕はやる時は徹底的にやる男だからね。
証拠は一切残さない。
普段は怪しまれないように少しでも関係を持たないようにしているけど、
結構きついことなんだよ?
君は僕にとって特別なんだ、
警察なんかに捕まる訳にはいかないよ。
お友達と一緒に警察に行くと言っていたからまた今日も忍び込める。
楽しみだな。
…そういえばもうすぐ卒業だね
卒業式の日にサプライズを用意しているんだよ。
新居はもう手配済みだ。
君は高校に行きたいみたいだけど、
そんなの、
行かせるわけないでしょ。
君は僕の家で保護してあげなくちゃいけないんだから。
こんな醜い世界から。
僕は世界を変えるよ
そして世界が変わったら、
改めて外に出してあげるからさ。
愛してるよ、A。
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名:青井 | 作成日時:2020年3月27日 1時