君は僕の…【野坂悠馬】 (ページ10)

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9.デパートページ10

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今日は3月31日。相変わらず毎日ゆーくんと遊んでいるのだが今日は違った。

今日は歩いて15分位のところにあるデパートにきている。

今日はお母さんがお仕事なのでお金だけ貰って買い物に来ている。

初めてのお使いというわけだ。

でも買うのはお母さんに頼まれたからじゃない。

『ゆーくん。どういうものが好きなんだろう…』

そう、ゆーくんの誕生日プレゼントだ。

前の学校の友達から貰ったりあげたりしていたんだけど男の子に上げるということはしなかったな…。

男の子にモテる方ではあったんだけど、私はあんまり、話したことないから告白は全部流してきた。

だから男の子が欲しいものなんてわからない。

ゆーくん、ゆーくん…ロボット好きだって言ってたな。でもどんなロボットかわかんない…

おば様(ゆーくんのお母さん)に聞こうにも仕事で忙しいって言ってたし…

ゆーくんは甘いものが好きだって言ってたな。

『よし！ケーキをホールで買おう！』

早速プレゼントを決めた私はデパートの中に入っているケーキ屋のカウンターに並び生クリームの苺のホールケーキを予約して、チョコプレートには【ゆーくん誕生日おめでとう！】と書いてもらうように頼んだ。

2日までに作れますか？と尋ねたら今予約が入っていないらしく4月1日には取りに来ていいと言われた。

『ゆーくん、喜んでくれるかなー！』

お金を払って少し他の店を見てデパートを後にした。

家に帰り、折り紙を切って輪っかをつくり、輪っかをどんどん繋げて飾りを作る。

風船と折り紙はデパートの百均で買ってきていたので輪っかを多く作り、風船を15個膨らませた。

途中、犬の形にできるやり方が書いてあったので真似して作ってみたが不器用で変なことになり、仕舞いには割れて大きな音が鳴った。

『うーん…出来ないよー。宇宙人みたくなっちゃった…』

まぁ、努力は伝わるよね！

犬の形をなんとしてでも作ろうとしていたので5個くらい変な形の風船が出来てしまった。本当は7個作ったのだが2つは割れてしまった。

宇宙人の形だ…

いっその事、宇宙人作ってみたって言ったら上手いのかもしれない。

よし、

それでいこう。