君は僕の…【野坂悠馬】 (ページ8)

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7.学校見学ページ8

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あれから毎日のようにゆーくんと遊んでいたのですが、もうすぐ転入するので小学校に来ています。

まだ春休み中だからゆーくんは来てないけどね。

『おおー広いなー』

母「A、はぐれないようにね」

『分かってるよー』

玄関に靴を置いて上履きを履く。

校長先生と、お母さんと私で1対2で話した。

少し緊張したけど、ゆーくんが昨日頑張れって言ってくれたから前を向いて話せた。

ゆーくんの友達だと言うと。校長先生は驚きながらも嬉しそうに学校でのゆーくんのことを教えてくれた。

ゆーくんは人見知りであまり人と話しはしないけど、グラウンドをみて羨ましそうにしているらしい。

先生方も生徒とおしゃべりを全くしないゆーくんのことを気遣っているようでたまに担任の先生が話をしに行くが彼はあまり相手にしていないらしい。

先生と話す時は凛とした態度で少し大人っぽく見えるのだそうだ。

まだ小学1年生だというのに、だ。

『そう、なんですか。でもゆーくんには私がいます！心配しないでください！』

校長「そう言って貰えると心強いですなー」

『はい！』

母「では、次来る時は入学式の日ですが。これからよろしくお願いします」

校長「はい、ではまた」

がちゃっと校長室をでて少し学校を探検した。

母「A、言い忘れてたけどあなたは悠馬くんと同じクラスだって！」

『え！ほんとに！？嬉しい！』

やったー！ゆーくんと同じクラスってことは一緒に行動出来るなー。

こうなったらゆーくんの魅力をクラスメイトにもわかって貰えるように頑張るぞ！

そう心で意気込んでいると、お母さんは不意に足を止めた。

いきなりの事だったのでびっくりしたが何とか衝突せずにすんだ。

母「ここがあなたと悠馬くんの教室だよ」

『わぁーメダカいるよ！水槽いっぱいにいるね！』

小学校の校舎は本校舎と副校舎が繋がっていて、本校舎には1、2、3年生、つまり低学年の教室があり、副校舎には4、5、6年生、つまり高学年の教室がある。私たちは2年生になるから3階の2年生の教室だ。

『2の…1？』

母「そう、あなたは2年1組よ」

『ナンバーワンだね！』

母「A嬉しそうね」

『えへへ～だってゆーくんと同じクラスだもん！友達だもん』

母「じゃあ、楽しみね」

『うん！じゃあ帰ろ！早くゆーくんに知らせなきゃ』

スキップしながら上機嫌に生徒玄関まで向かった。