40.違和感 ページ41
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休日はゆーくんと一緒に遊んで月曜日、学校への道を2人で歩いているとゆーくんが右腕をさすりながら歩いているのに気がついた。
『どうしたの？腕痛いの？』
悠馬「…うん、少し」
目を伏せながら少し辛そうに顔を歪めるから痺れたとかではなさそうだ。
『…。ちょっと見せて』
悠馬「ちょ…っ」
珍しく長袖を着ているから腕の様子が分からない。
腕をつかもうとしたけどゆーくんは後ろへ下がってしまい掴むことが出来なかった。
『見せたくないなら無理には見ないよ。でも何かあったら言ってね？』
悠馬「……うん、ありがとう」
現時点で私は何も出来ていないけれどゆーくんが助けを求めてくれるまで待つつもりだ。
心配なのはゆーくんがどんなに困っても自分からは助けを求めない事だけど。
(私は信じてるよ)
『じゃあ行こ！ゆーくん』
悠馬「そうだね、A」
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『ゆーくん…？どうしたの……その足』
違和感があったあの月曜から3日後の木曜日。今日は5時間授業だ。
給食を食べ終え、休み時間に2人でサッカーをしているとゆーくんの短パンから見える足が一部だが青紫色に腫れていた。
悠馬「…大丈夫だよ、ちょっと家の中で転んじゃって…」
『すごい色だよ。大丈夫じゃないよ！保健室行こう？』
悠馬「…A。…いっ！」
腕を引っ張るとゆーくんは小さな悲鳴をあげて顔を歪ませた。
『ごっ、ごめんね引っ張って…い、痛かったよね』
悠馬「…う、ううん。Aは悪くないよ」
『……とりあえず私も着いていくから保健室行こ？』
悠馬「……でも」
『私に遠慮なんてしないでよ。私に頼ってよ…ゆーくん』
悠馬「……A。分かったよ、行くんでしょ？保健室」
『…っ！うん』
ゆーくんが手を出してくれたので今度は引っ張らないように優しく握ると保健室に向かった。
悠馬「ここだよ、保健室」
『当たり前だけど初めて来たな』
悠馬「失礼します…」
ゆーくんと一緒に保健室に入り、先生に挨拶をして椅子に座った。
先生「…！この跡…」
『どうかしたんですか？』
悠馬「っ！」
先生「悠馬くん、君…物にぶつかったり…ぶつけられたりした？」
『……え？』
悠馬「…」
先生「でもただぶつけただけだったらこんなに酷くはならないはずなんだけど。意図的にぶつけられたりしなければね」
先生が言うもゆーくんは黙って俯いているだけだった。
『ゆーくん、もしかして…』
ラッキーイナイレシリーズキャラ
壁山塀吾郎
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作者名：青井 x他1人 | 作成日時：2020年2月10日 0時
