31.勉強会 ページ32
.
扉を開けると片手にお菓子を盛り付けた大きな皿、片手片腕にりんごジュースとコップを持ったゆーくんが立っていた。
『ありがとう。あれ、そのりんごジュース…』
悠馬「そう。前買ってくれたものと同じだよ。お母さんに頼んだんだ」
『そっか！確かにそれ美味しいもんね』
悠馬「一応、炭酸もあるけどどうする？」
『うーん…りんごジュースがいいな』
悠馬「はい」
りんごジュースをコップに注いでくれたのでお礼を言って受け取り、勉強を始めた。
私たちの通っている小学校はほかの学校と比べて少し《へんさち》というものが高いらしい。
要するに他の学校より頭がいいということだ。
だから問題がひねってあって応用問題が多い。
『エイリアンが学校襲ってくれないかなー』
悠馬「何言ってるの…現実逃避って言うんだよそれ」
『だってー…あ、ごめんねゆーくん邪魔しちゃって』
悠馬「大丈夫だよ。Aの声を不快に思うわけないよ」
『そうなの？でも一応静かにします！』
悠馬「ふふっ大丈夫なのに。でも、一緒に頑張ろうね」
『うん！』
二人で勉強を続けて3時間が経過した。
長く勉強をしているので集中力が切れて伸びをした。
ちらっとゆーくんの方を盗み見るもまだ集中している様子…。
集中してるからずっと見ててもバレないかなっと思いまたゆーくんの方に視線を向ける。
こうして見るとゆーくんはすごく顔が綺麗だと思う。なんて言うんだろうな…可愛いというかかっこいいというか。
髪はふさふさだし少しまつ毛長いしゆーくんの匂いはすごく安心するいい匂い。
ゆーくんはモテるのかな。でもあんまり他人への耐性がないよね…。
悠馬「…A」
『！！？、な、何？？』
悠馬「そんなに見ないでよ。恥ずかしい」
『あ、ごごごめんね！いや〜綺麗だなーなんて』
悠馬「またそれだ。Aは僕をなんだと思ってるの」
『うーん…そんな事言われても。ていうかまた邪魔しちゃったね』
悠馬「いや、それは大丈夫。でも…」
『？』
目を伏せるゆーくんに小首を傾げるとオドオドしながらも答えた。
悠馬「そんな可愛い顔で見つめられたら集中出来なくなるから…」
『え、ありがとう？』
悠馬「また疑問形だね。集中力切れた？少し休憩しようか」
そう言って立ち上がると引き出しを開けた。
ラッキーイナイレシリーズキャラ
壁山塀吾郎
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：青井 x他1人 | 作成日時：2020年2月10日 0時
