君は僕の…【野坂悠馬】 (ページ25)

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24.意味ページ25

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悠馬「？、え？？」

『そもそも生きる意味っていうのがなんなの？』

悠馬「え、」

『そもそも意味なんて知らないし、どうでもいいと思ってる。例え神だとしても私の意思や人生は私にある。

私や私の大事な人以外に...私のこと、どうこう言われる筋合いはない。』

悠馬「A…」

泣きそうなゆーくんの頬を手で覆って優しく囁く。

悠馬「それってお父さんの言葉…？」

『…よくわかったね。うん、そうだよ。お母さんがお父さんに言った言葉だって。お母さんが私に教えてくれたの』

悠馬「そっか、いいお父さんだね」

『ありがとう…』

ゆーくんを軽く抱きしめると、ゆーくんは戸惑っていたが優しく抱き締め返してくれた。

どちらからともなく体を離して先程読んでいた本を開いた。

『ゆーくん、この本の漢字全部読めるの？』

悠馬「まさか、でも簡単な感じは読めるよ。教える？」

『いいの！？知りたい！』

ゆーくんに漢字を教えて貰っているとお湯が入れ終わった音楽が鳴った。

『お湯入ったね。はい、バスタオルとパジャマと下着。新品だから遠慮なく使っていいよ』

悠馬「そんなものまで用意してくれたんだ…」

ゆーくんはお礼を言ってスタスタとお風呂へ向かった。

『あ、アイスあるかな』

冷凍庫を開けるとお母さんが買ったアイスがいっぱい入っていた。

多分ゆーくんのが何が好きか分かんなかったから色々入れたんだろうな。

自分の部屋に行きベッドを整えて、さっき教えて貰った漢字を復習していたらゆーくんが来た。

『おかえりゆーくん、お湯熱くなかった？』

悠馬「うん、大丈夫だったよ」

『よかった。じゃあ私も入ってくるね！あ、ドライヤーは本棚の下の棚だよ』

私も頭と体を洗って浴槽に入る。

お湯は温かく少し脱力感があった。

最近の疲れが一気に出るような感覚だ。

ホント最近色々あって緊張とかもしてたからゆっくり湯船に入れるのは最高にストレス発散になる。

『ゆーくん、お布団どうしよう。まぁ一緒に寝ればいっか、ベッドでかいし』

私が長く使うことを見越して結構大きめのベットを買ったから狭くは無いはずだ。

商品説明にも普通のベッドの1.5倍だって書いてあったし。

そんなことを考えて、少しの間何も考えずにぼーっとしてからお風呂場を出た。