22.おば様からのプレゼント ページ23
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私も何が入っているか聞いていなかったから気になって一緒に見ると、ゆーくんが好きだと言っていたロボットが入っていた。
悠馬「これ…僕のヒーロー」
『おば様からのゆーくんへの誕生日プレゼントだよ』
悠馬「うん…とっても嬉しいよ。今日も帰ってこないって言っていたけど」
『ゆーくんのためにお仕事頑張ってるんだよ。よかったねゆーくん』
悠馬「うん…」
ロボットをぎゅっと抱きしめて泣きそうな表情をしていたので頬を引っ張るとゆーくんはムッとした。目から涙が零れることは無かった。
『まだ時間あるからまたゲームする？』
悠馬「うん、今度はアリオカートね。今度こそ負けない」
『また賭けるの？』
悠馬「いや、辞めておこうかな。楽しくやろ、どっちみち楽しいから」
『ふふっそうね！』
『よしっ1位ー』
悠馬「甘いよA」
『でももうゴール直前だよ！』
悠馬「それっ」
ひゅるるるっ
ガンッ
『ちょっ、緑甲羅だと！？』
悠馬「よし、ゴール♪」
『やー負けたー！惜しいなー』
悠馬「これなら何か賭けてれば良かったな」
『もーいっかい！もーいっかい！』
悠馬「仕方ないなー。でももう賭けないからね」
『望むところだー！』
『いやーほんと飲み込み早いよねゆーくんって』
悠馬「やった、勝ったー」
『悔しいー！』
悠馬「あははっあ、もうそろそろ夜ご飯にしない？」
『お、そうだね』
時計を見ると6時半だった。
レンジであっためてテーブルに並べた。
『遠慮なく食べてよね！』
悠馬「うん、どれも美味しそうだよ。とりあえずよそっちゃうね」
これらは昨日お母さんに見てもらいながら作った料理だ。
回鍋肉と、青椒肉絲と、ミニハンバーグと、ポテトサラダ、マカロニサラダ、ポテトに唐揚げ、チーズ卵焼きに、3人分くらいのカレー(甘口)など、これだけで3日はもちそうってくらい。
さすがにポテトと唐揚げを揚げるのは私一人じゃ危ないからお母さんにも手伝ってもらったけどそれ以外はほとんど私が気持ちを込めて作った。
悠馬「いただきます」
『い、いただきます』
どうかな…
好みの味かな…
悠馬「すごく美味しいよ！」
ガタンッ
『ほんと！？…あ、ごめん』
嬉しくて席を立ってしまった。
悠馬「うん、好みの味付けだな。薄くもなく濃くもなく。あ、ポテトの塩加減もちょうどいいよ」
『よかったー！全部味見はしたんだけど好みの味か分からなかったから…』
ラッキーイナイレシリーズキャラ
壁山塀吾郎
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作者名：青井 x他1人 | 作成日時：2020年2月10日 0時
