20.ゆーくんの誕生日パーティー ページ21
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『輪っかは飾ったし、風船も…ここでいいかな』
何とか飾り付けも終わって一息ついた。
『それにしても宇宙人みたいだ…』
犬を作ろうとして宇宙人のような形になってしまった風船をみて苦笑した。
『もうゆーくんが来る時間かな』
色々していると約束してた時間の5分前になっていた。
ピーンポーンッ
画面で確認する。
『鍵開いてるから入っていーよー！』
悠馬「え、お、お邪魔します」
ガチャッ
ゆーくんがリビングのドアから顔を覗かせたタイミングで持っていたクラッカーを鳴らした。
ぱああぁぁん！
悠馬「！！？」
『改めてお誕生日おめでとう！ゆーくん！！』
悠馬「びっくりした...ありがとう」
『ほらはいってはいって！』
悠馬「う、うん…わぁ、凄いね！これAがやってくれたんだよね？」
『もっちろん！ゆーくんの為だけに色々準備したんだよ！』
悠馬「僕の…為」
『うん、そして！ゆーくんに私からの誕生日プレゼント！』
テーブルには色んな種類の料理が並べられている。
悠馬「わぁすごい。美味しそう…これ全部Aが作ったの？」
『うん！それに…はい。これは私が作ったわけじゃないけど…』
そしてケーキの箱をテーブルに置いて中身を出すとゆーくんはさらに目を輝かせた。
悠馬「これ…ホールケーキだよね」
『うん！ゆーくんホールケーキ食べたことないって言ってたからさ。この際2人で限界まで食べてみようよって事で笑』
悠馬「嬉しい…こんなに祝ってもらったのは今までなかったかも…」
『その言葉が聞けて嬉しいよ。それと私からは最後のプレゼント、はい。開けてみて』
小さい小包を渡すとゆーくんは不思議そうな顔をして受け取った。
開けると黒い革のネックレスだった。
『ケーキじゃ残らないなーって思って…今日買ってきたの』
悠馬「少し大きめだね」
『ほんとだ…でもそれ以上小さいのなかったな…ごめんねゆーくん』
悠馬「いや、いいよ！もう少し大きくなったら僕にも合うようになるよ」
『結構先になりそうだね...』
悠馬「...でも本当に嬉しいよ。あ、でも僕食べたばっかりでお腹すいてない…」
『私もだよ、後で一緒に食べよ！よし、ゲームだゲーム！』
悠馬「これじゃいつもと一緒だね」
『嫌？』
悠馬「いや…Aと過ごす《いつも》は退屈しなくて好きだよ」
『やだ、ゆーくんたら！』
悠馬「そうだ、いつもと同じになっちゃうから何か賭けない？」
ラッキーイナイレシリーズキャラ
壁山塀吾郎
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作者名：青井 x他1人 | 作成日時：2020年2月10日 0時
