君は僕の…【野坂悠馬】 (ページ3)

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2.出会いページ3

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ピーンポーンッ

ガチャッ

玄関から出できた人は優しそうな女性だった。

母「こんにちは！隣に引っ越してきた三日月です。この子はAです。これからよろしくお願いします！」

『よ、よろしくおねがいします！』

？「あら、そうなんですか！野坂です。こちらこそよろしくお願いします！」

母「これ、良かったらどうぞ！」

そういってお母さんは紙袋を渡した。お菓子をあからじめ用意しておいたのはその為だったのかとひとりで納得していると、野坂さんは嬉しそうに

野坂「わぁ、ありがとうございます！うちの息子も喜びます！」

『！！』

母「息子さんがいらっしゃるのですね！」

野坂「ええ、悠馬ー！こちらへいらっしゃい」

とたとた、と足音がしてすぐにその人物は現れた。母親と同じピンク色の髪の毛に灰色の瞳。可愛い男の子だった。

悠馬「…こ、こんにちは」

『こんにちは！』

母「こんにちは」

野坂「ごめんなさいね、この子少し人見知りで」

母「大丈夫ですよ、会ったばかりですし！」

『悠馬くんっていうんだね！じゃあ、ゆーくんだ！私は三日月A。今日から友達ね！』

悠馬「ゆー、くん？」

『うん、悠馬だからゆーくん！いいかな？』

彼は少し嬉しそうに顔を綻ばせて小さく頷いた。

『ねぇお母さん、これからゆーくんと遊びに行ってもいい？』

母「あー…野坂さん、いいかしら？」

野坂「構いませんよ！ほら、悠馬行っておいで」

悠馬「う、うん。行こう…Aちゃん」

『やったー！いこいこ！』

ギュッと手を握ってくれたので握り返して笑いかけると彼は嬉しそうに目を細めた。

悠馬「この道を曲がったところに公園があるんだよ」

『へぇー！あれ？でも人いないね』

悠馬「うん、ここはあまり人が来ないんだー。でも僕はゆっくりできて好きなんだよね」

『ほぉほぉ、確かに穏やかでいいね」

悠馬「うん！そうだ、こっち来て」

『？？』

ゆーくんはかまくらのようなまるい遊具の中に入った。

『ゆーくん？』

入ると意外と大きく、大人が3人は余裕で入るような大きさだった。

少し暗いけど顔が見えるくらいだ。

『すごい！秘密基地みたいだね！ゆーくん』

秘密基地というものにテンションが上がり、ゆーくんと繋いでる手をブンブンと振ると彼も楽しそうにうん、そうだね。と呟いた