15.おやつタイム ページ16
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悠馬「いいの？少し気になっていたんだ」
『うん！』
私は会計を済ませると本のコーナーに行くと、ゆーくんがロボットの漫画が気になっているようで表紙をじーっと見ていた。
『ゆーくんは本当にロボットが好きなんだね』
横から話しかけるとゆーくんは私の接近に気づいていなかったのかめずらしく慌てた。
悠馬「来てるとは思わなかった…恥ずかしい」
『別に恥ずかしがる事じゃないと思うけど…かっこいいと思うよ』
悠馬「だよね！ヒーローってカッコイイ！僕もいつかあんなふうに…」
『わっゆーくん、落ち着いて！』
ゆーくんはこれまた珍しく興奮していた。顔を近づけられたので反射的に私は後ろに倒れそうになった。
悠馬「あ、…ごめん。」
『いや、大丈夫だよ。早く帰ろっ』
悠馬「…うん、帰ろう」
帰る途中、まださっきのことを気にしているのかチラチラとこっちを見ていた。
『さっきの事なら気にしてないよ』
悠馬「…！」
嬉しそうなスキップする彼に母性がくすぐられた。
そんなこと言ったらまた可愛くないって反論されそうだけど。
『着いたー！ゆーくん。先に手洗っていいよ！あ、はい、コップ。うがいもちゃんとしないと風邪ひいちゃうもんね！』
悠馬「何から何までありがとうね」
『なんもだよ！』
そして2人とも手洗いうがいを済ませて私の部屋で買ってきた袋を開けた。
コップとお皿を用意していい感じに盛り付けるとゆーくんの目が少し輝いた気がした。
悠馬「炭酸まず一口だけ飲んでみたい」
『いいよ、はい！』
ゆーくん用のコップに少しだけ注ぐ。
ゴクッ
悠馬「っｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ」
『だ、大丈夫！？』
背中を撫でるとゆーくんは身をたじろいだがすぐに咳は納まった。
『だめそう？』
悠馬「ううん、大丈夫。ちょっとびっくりしちゃっただけだよ！でも凄いねこれ。弾けてる」
そしてまた一口飲むと今度は大丈夫なようで咳は出なかった。
悠馬「うん、美味しいよ。でも新感覚すぎて驚いちゃった。」
『良かったね！ゆーくん』
悠馬「うん！」
悠馬「そういえばきのことたけのこ、どっち派かって話。どっちも好きなの？」
『うーん…どっちかと言うとたけのこ』
悠馬「決まってはいるんだ」
『いや、さっきのはノリ』
悠馬「ふふっあれノリだったんだ」
『いやーだってゆーくんどっち好きか分かんなかったからさ』
悠馬「別に好きな方買えばいいのに」
『それじゃゆーくんに悪いでしょ』
ラッキーイナイレシリーズキャラ
壁山塀吾郎
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作者名：青井 x他1人 | 作成日時：2020年2月10日 0時
