13.得意料理のオムライス ページ14
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Aside
ケチャップのご飯はできた。
『ゆーくん、ご飯できたからよそって。今からタマゴ焼くから』
フライパンに油を引きながら背中を向けて伝えるとこちらの方に、とたとたと足音が近づく。
悠馬「わかった。どの棚のお皿を使えばいいの？」
『食器棚の下から二番目の大きいお皿ならなんでもいいよ！』
そう言うとゆーくんはすぐに食器棚から大きめのお皿を2枚持ってきてくれた。
悠馬「これでいい？」
『うん！ありがとう』
悠馬「Aはこれくらい？」
『あ、よそってくれるの？ありがとう、ゆーくん。』
悠馬「…ん」
『じゃあそれテーブルに持ってって待っててくれるかな。すぐ出来るからさ』
悠馬「うん』
(本当に新婚みたいだな〜
けっこんってどんなものか分からないけどきっと楽しいものなんだよね。
今はよく分からない。
でも、けっこんってしてみたいな。
相手が出来るかわかんないけど...)
『よし出来た』
フライパンをもってテーブルに行くとゆーくんが近くの本棚に入っていた本を読んでいた。
『ゆーくんの卵できたよ』
声をかけるとゆーくんは顔を上げてテーブルに戻った。
『ほい、上手く乗せれた！』
悠馬「うん、すごく美味しそうﾆｺ」
『先食べてて！』
悠馬「いや、待つよ。一緒に食べよ」
『いいの？じゃあすぐ作るね。その間本見てていいよ』
悠馬「うん。あ、忘れてたけどスプーン出てないね」
『ああ、卵持ってくる時に一緒に持ってくるよ』
そして再びフライパンを持ってキッチンに戻る。
素早く卵を焼いて、大きめスプーンを2つ持ってゆーくんの元へ戻った。
『お待ち堂様〜。ゆーくん今作ったほう食べたら？こっちの方が温かいよ』
悠馬「大丈夫。それに僕猫舌だから」
『そっか。可愛いね！じゃあ食べようか』
悠馬「か、可愛くない。けど、食べよう。お腹空いたよ」
『「いただきます！」』
もぐもぐと口を動かずゆーくんを見る。
美味しくできてるかな…
悠馬「うん、すごく美味しい。さすが得意料理なだけあるね」
『嬉しい！良かった〜』
悠馬「いいお嫁さんになりそうだね」
『お嫁さん…？そんな〜』
悠馬「おかわりしてもいいかな」
『え！早いね』
悠馬「君がなにか言ってる間に食べたよ笑」
『おかわりはいいけどお腹こわさないでね』
悠馬「うん、わかってるよ」
ゆーくんはキッチンに行くとさっきより少し少ない量よそった。
『ゆーくん、卵いる？』
悠馬「あ…出来ればほしい」
ラッキーイナイレシリーズキャラ
壁山塀吾郎
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作者名：青井 x他1人 | 作成日時：2020年2月10日 0時
