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『先生、任務から只今戻りました』
感情の入っていないその声に私は「ご苦労だった」と返した。
「まずは、その血糊を落としてこい。下級生に見られたらどうするんだ」
『すみません。まずは報告が先かと思いまして…ああ、そうでした先生』
次の任務はいつ頃でしょうか。そう聞いてきたくのたまの目に光は宿っていなかった。
「しばらくはない。授業を疎かにする訳にもいかんだろう」
『授業に遅れる心配はありません。考査も受けます。ですから、次の任務も早めにくださると嬉しいです』
「…死に急ぐ気か、A」
その言葉に一瞬キョトンとした後、Aは口だけで笑った。
『どうしてこの命を粗末に出来ましょうか。私はただ早く立派なくのいちになりたいだけですよ、木下先生』
この少女に、最早どんな言葉も届きそうにないと感じた。
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神野シュウ(プロフ) - 面白いです!続き、楽しみにしてます!!頑張ってくださいo(`^´*) (2012年6月10日 7時) (携帯から) (レス) id: 4ec220c390 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はとほ | 作成日時:2012年6月4日 21時