空いてる右隣

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忍術学園に“未来人”がやってきた。

随時と信憑性のない話だが、見たことのない南蛮衣装に見たことのない道具…確かケイタイデンワという名前だっただろうか。とにかく、その“未来人”の姿を見てしまえば信じる他ないらしい。


「お前、三郎か」


そんな話を聞いて“未来人”がどんなものかと、私は興味本位で学園長の庵に忍び込んだ。だがあまりにも信じがたい光景に、私は驚愕し“未来人”に姿を見られてしまった。


「三郎、やっぱり三郎だな。久しぶりだな、三郎」


「…へ、いすけ」


その“未来人”の名前は久々知兵助と言った。
短い髪、見たことのない南蛮衣装。だけど、その顔は居なくなったはずの友人に残酷なまでに似ていた。


(私の変装だって、ここまで似せることなんて出来ない)

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