夜更けの理由 N �� ページ2
**N
とある地方公演のラスト。
スタッフやジュニア達と挨拶を交わし控室に戻った時、たまたまその光景を目にした。
ミツがさりげなくガヤへ近づき、それに気付いたガヤは何も言われないうちに先に答えた。
「あそこだろ、少し間がモタつく。次の会場はなんとかテンポ変えてみるよ」
「大丈夫か藤ヶ谷。お前、今でも結構キツい…」
「大丈夫。だけどもし…」
「わかってる。フォローはするから」
具体的なことを言わず進んでいく会話。
まるで視線が言葉を補っているかのような、2人だけのやりとり。
俺には全然気づけなかったこと。
こんなことはよくある。ミツとガヤは全然似てないのに、なんだかお互いのことは誰よりわかってるみたいな気がするんだ。
帰りじたくも慣れたもので、皆さっさと済ませ会場を出た。
空港へ向かう車の中で玉森がガヤにじゃれている。
「ゆうべのアレはさぁ、タマが俺のジャマしてきたからだろ」
「だって楽しそうなガヤが可愛いから。構いたくなっちゃったんだよねー。
でも俺が抱きついてても結構できてたじゃん」
わかってるよ、ゲームで盛り上がった話だって。
普段からサーフィンとか服のこととか、話が合うって言ってるもんね。
玉森のアプローチを冗談としか思ってないガヤは、ただ好きなようにじゃれさせてるだけ。
「ワタ、着く前に起こして」
「ん。おやすみ、太輔」
機内でガヤは静かに眠りはじめた。
隣にいる横尾さんに頭を預けて。
横尾さんも当然のように受け止めている。俺はそんな2人を後ろから見ていた。
ガヤ、いつも横尾さんには素直に甘えるよね。
帰宅してシャワーを浴び、ソファに寝そべる。
でも何故かリラックスできない。テレビや溜まった録画を見る気分にもなれない。
寝てしまおうかと思いベッドに寝転んでみたが、全く眠れそうにない。
仕方なく起きあがり、窓を見つめた。
仕事を離れたら、ガヤは俺の恋人だ。
家で2人だけになった時のガヤは…
外では見せない無防備な顔で笑ってくれるし、時には俺にじゃれてきたり
とろけるようなキスをくれたりする。
だけど…いちばん近いのは俺じゃないのかなぁ。
ガヤは本当に、俺の恋人なのかな…
「、、って、なんでこんなこと考えてんだろ俺」
全く眠れそうにない頭を振ったその時、インターホンが鳴った。
誰だこんな時間に…イタズラか？
『ニカ。…俺だよ』
モニターに映っていたのは、先ほど別れたはずのガヤだった。
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もふ(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 普段悪ガキっぽいNさんがふっと大人の男の顔に切り替わるところ、Fさん相手だと姉弟？みたいなところが好きなんですよ。こちらこそいつもありがとうございます(*^_^*) (2018年9月7日 8時) (
レス) id: 7096c68f9a (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - 特別な夜に‥ラストはニカ藤(*´з`)･･うぅ‥やっぱりもふさんのお話好きだなぁ･･ってしみじみ痛感しております‥うん･･大好きっ♪(*´σｰ｀)いつも癒してくれてありがとうございます♪次のお話も楽しみに待っています♪ (2018年9月2日 18時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
もふ(プロフ) - りんごさん» ありがとうございますー！私の中でもKFの組み合わせは特別です。それだけに「こんなの書いてていいんだろうか…」とコソコソ書いてます(笑) これからもよろしくお願いします。 (2018年7月31日 1時) (レス) id: 7096c68f9a (このIDを非表示/違反報告)
もふ(プロフ) - たいちゃんらぶさん» Sさんには本当にピュアなイメージしかなくて、Fさんはそういうところを昔から見ていて可愛いんだろうなと思います。Sさんから見たお兄ちゃん達の関係は、私も書いてて楽しいです♪ (2018年7月31日 1時) (レス) id: 7096c68f9a (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 前からもふさんの作品を読ませていただいてますが、ほんとに大好きです。。どのCPも好きですが、やっぱり北藤は特別なので今回の作品もきゅんとしました！これからも応援しています。 (2018年7月28日 10時) (レス) id: ef0e919a50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふ
| 作成日時：2017年8月9日 20時
