優しい指 T �� ページ7
**T
「タマ、"好き" って…どういう "好き" なの。
意味合いが、その、、」
「ガヤにキスしたい、ガヤを抱きたい "好き" だよ。
そういう "好き" を、ずっと思ってた」
自分のポジションに自信を持てなかったあの頃。
ある仕事の成果が出せた時、ようやく告白する決心がついた。
意味を聞かれた時なんて答えようか迷ったけど、生易しい言い方をして曖昧に取られても困る。
だからストレートに言ったよ。
そのほうがガヤもはっきり返してくれるだろうと思って。
正直、自信もあったのかもしれない。
いつの頃からか２人きりになると…空気がモヤモヤしていたから。
視線が重なる時、ガヤも何か感じてくれていると確信していた。
ブレーキをかけていたのは自分の未熟さと
口にしたら元には戻れない、という怖さだ。
「抱…、、タマそれ本気で言ってるの。どういう意味かわかってる？
俺達の関係は、俺は…」
「ガヤはメンバーだってわかってるし、男だってわかってるし
そのガヤが欲しいと本気で思ってるよ。
…好きだからだよ。
俺が恋してる人は、藤ヶ谷太輔なんだ」
不安を隠しながら、そっとガヤへ指を伸ばした。
同じ思いだったとしても、受け入れてくれるとは限らないから。
でもただ見ているのはもう嫌だった。きちんと伝えたかったんだ。
「ガヤ、俺の恋人になって下さい」
あれから時が経ち、グループとして節目を迎えた今年
俺達は何年ぶりかの同じ舞台に出演していた。
「あ、すごく美味いやつじゃん、ここのチョコレート。タマも食べる？」
この控室でお茶するのもあと数日だ。
今は2人きりになると、こうやって気を許した表情を見せてくれる。
覚悟を決めて想いを伝えたあの日から、少しずつ縮まった距離。
初めて "デート" をした時の恥ずかしそうな顔
初めて「俺も好きだ」と言ってくれた時
初めて交わしたキス…
「甘いものかあ。
後でつまむー。なんだったらガヤでもいいけど」
「俺をつまむな(笑)」
「ちぇ。なら俺が食べさせてあげる。
はい、あーんして」
ひと粒つまんで近づけると
「ばか、やめろって」笑いながら開かれた唇に
チョコレートと俺の指が甘くのまれてゆく。
「あ、美味しい。タマも食べれば」
「じゃあそれ味見させて」
「え」
どうかこんな時間が、ずっと続きますように。
「どれくらい甘いか知りたい」
小さなテーブルの上に身を乗り出す。
甘くてやわらかい、幸せの味を確かめた。
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とも(プロフ) - こんにちは！リクエスト大丈夫ですか？ (2017年8月11日 13時) (
レス) id: 6b1b9c2bb0 (このIDを非表示/違反報告)
もふ(プロフ) - Kyamさん» ありがとうございます。そう言っていただけるとコソコソ書いた甲斐があります(笑) 本当に7人全員が可愛くて、この子だったらどう動くかしらと勝手に妄想するのが楽しいんですよ。よかったらこれからもコソコソ更新におつきあい下さいませ♪ (2017年8月7日 0時) (レス) id: 7096c68f9a (このIDを非表示/違反報告)
Kyam(プロフ) - キュンと優しさで溢れるもふさんのお話大好きでいつもほっこり癒されています(*´`)こちらこそコソコソ読ませて頂いておりますが笑、これからも更新楽しみにしています！ (2017年8月5日 12時) (レス) id: db906d4599 (このIDを非表示/違反報告)
もふ(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 我ながら随分なこじつけだなーとの自覚はあります(笑) Fさんは本来は感受性豊かなコだと思うし、メンバーはそれを知ってくれてると思うんですよね。ただ「織姫」ワードは自分でも書いてて照れました…今後ともぜひよろしくお願いします♪ (2017年8月4日 12時) (レス) id: 7096c68f9a (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - たまりません♪たいぴの涙をみた宮っちの語りも良いし･･千ちゃんのﾋﾟｭｱさはいつでも癒され･･羨ましいって言うたいぴにｷｭﾝと切なくなりました♪俺の織姫←ひぃぃ･･( ;∀;)って悶えました♪これからも楽しみにしてますっ (2017年8月2日 21時) (レス) id: eaab40e8e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふ
| 作成日時：2017年1月8日 0時
