守ってあげたい F �� ページ29
**F
「だいぶ見慣れてきたね、この髪」
ニカに髪を触られるのは好き。
こんなふうに、気だるいベッドの中で。
「ガヤってさ、髪短いとなんか幼くなる」
「幼いってのは違うだろ。おちついた感じと言ってほしいね」
「そうでした(笑)
おちついててカッコよくて…またチューしたくなります」
ツンと言い返したけれど…
愛し合った後いつもこうやって、ニカが包み込むように俺を見てくれる時間も好きだ。
ちょっとくすぐったいんだけどさ。
「ん…」
まだ余韻の残る身体を抱きしめられキスをする。
あ、
ふふ、ニカ…また、その気になってる…
腕を滑らせ俺も抱きしめ返そうとしたら
ニカはおでこにチュ、とキスをし離れた。
「ガヤ明日早かったよね。
もっとこうしていたいけど我慢する。家まで送っていくから」
「…ああ、うん」
ふうん。
いつもならこんな時「いいじゃんー、泊まっていきなよ」なんて駄々をこねたりするのに。
最近そういうの無くなったな。
前は仕事にギリギリ差し支えない程度まで、欲しいものを優先してた。
そんな子供みたいな部分も俺は好きだったけどね。
「いいよニカ、タクシー乗るし」
「何言ってんの、こんな遅くに外出たら危ないからダメ。絶対送るから」
仕事を離れて2人きりになると、時々年上みたいに振る舞ったりもする。
そりゃお互いもう大人で年齢なんて関係ないけど、特に最近少し背伸びしているような。
まるで、俺を守ろうとするみたいに。
「なあニカ。
やっぱり…ここで寝ていこう、かな…」
ベッドに腰掛け服を着ていた恋人のうなじへ、思わせぶりに唇を落とした。
「もー、誘惑すんなよー(笑)
…ありがと。次は我慢しないから。
明日撮影だろ？ほら、風邪ひかないようにちゃんと服着て。
じゃないと本当にもう1回襲っちゃうよ」
あやすように俺の肩をきゅっと押さえた。
今までならこうやって俺が仕掛けると、理性捨ててがっついたはず。
まさか…冷めた…？
一瞬そんなふうにも考えたが、その優しい手のひらからは我慢している名残惜しさが伝わってくる。
…よかったのに。もう1回、襲っても。
道は空いていて案外早く家に着いた。
深夜とはいえ、用心はする。別れの挨拶にキスはナシだ。
「おやすみガヤ、撮影がんばって。
冷えるから早く家に入んなよ」
この子供みたいな笑顔は変わらないんだけどな。
俺を気遣い、守ろうとするニカ。
それは頼もしくて嬉しくて…
ちょっとだけ、せつない。
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とも(プロフ) - こんにちは！リクエスト大丈夫ですか？ (2017年8月11日 13時) (
レス) id: 6b1b9c2bb0 (このIDを非表示/違反報告)
もふ(プロフ) - Kyamさん» ありがとうございます。そう言っていただけるとコソコソ書いた甲斐があります(笑) 本当に7人全員が可愛くて、この子だったらどう動くかしらと勝手に妄想するのが楽しいんですよ。よかったらこれからもコソコソ更新におつきあい下さいませ♪ (2017年8月7日 0時) (レス) id: 7096c68f9a (このIDを非表示/違反報告)
Kyam(プロフ) - キュンと優しさで溢れるもふさんのお話大好きでいつもほっこり癒されています(*´`)こちらこそコソコソ読ませて頂いておりますが笑、これからも更新楽しみにしています！ (2017年8月5日 12時) (レス) id: db906d4599 (このIDを非表示/違反報告)
もふ(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 我ながら随分なこじつけだなーとの自覚はあります(笑) Fさんは本来は感受性豊かなコだと思うし、メンバーはそれを知ってくれてると思うんですよね。ただ「織姫」ワードは自分でも書いてて照れました…今後ともぜひよろしくお願いします♪ (2017年8月4日 12時) (レス) id: 7096c68f9a (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - たまりません♪たいぴの涙をみた宮っちの語りも良いし･･千ちゃんのﾋﾟｭｱさはいつでも癒され･･羨ましいって言うたいぴにｷｭﾝと切なくなりました♪俺の織姫←ひぃぃ･･( ;∀;)って悶えました♪これからも楽しみにしてますっ (2017年8月2日 21時) (レス) id: eaab40e8e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふ
| 作成日時：2017年1月8日 0時
