我慢は禁物 Y �� ページ11
**Y
ハードな移動が続いたが、みんなの気使いとファンの熱さが嬉しくて
体調は結構回復し、今日無事に最後のイベントを終えることができた。
帰国した太輔はすぐに会いに来ようとしてくれたが、俺の帰りは遅いからと止めた。
彼もそれなりに疲れているはずだし、無理はさせられない。
が、我慢も終わりだ。明日には会えるかな。
皆とお疲れ様を言い合って別れた。
ああ、そういえば冷蔵庫カラッポだ。インスタントか何かあったっけ…。
そんな現実的なことを考えながら自宅の鍵を開けたら…
「お帰り、ワタ！」
「太輔!？」
突然抱きついてきた感触に驚いたが、本当に太輔だ。
まさか来てくれてるとは思わなかった。え、待っててくれたの？
感激して抱きしめようとしたら…
「ワタ、美味しいスープ買ってきたよ。お風呂も沸かしてある。ね、早く食べて休んで。熱はない？」
早口の太輔にリビングへ腕を引っ張られ、座らされた。
「食欲は？これさ、すごく栄養あるんだって。こっちが洋風、和風もあるよ。
俺のことはかまわなくていいから。今日はワタの看病するね、なんでも言って」
甲斐甲斐しく動き回り、温めたスープを出してくれる太輔の話を聞いてみると…
どうやら、まだ俺がかなり調子が悪いと思っているらしい。
「太輔、俺はもうそんなに…」
「ほら、前に俺が風邪ひいた時、ワタが看病しに来てくれたことがあったじゃん？
ワタみたいに上手には出来ないけど…もし逆の時は、絶対してあげたかったんだ」
そう言う太輔の目は、何故かキラキラしていて…
どこか嬉しそうに世話をしてくれる太輔に「このまま病人でいたほうがいいのかな」という気がしてきた。
「…ありがと太輔。
このスープ美味いね。身体が温まるよ」
俺の言葉に太輔はニコニコしていて。
ああほんと、癒されるよ。
香り付きのお風呂で温まりながら考えた。
太輔がなんとなく嬉しそうだから、というのは言い訳で…
俺が太輔にまとわりついてほしいから、実際より具合の悪いふりをしている、のが真実。
心配してくれてるのに悪いことしてるよなあ。
太輔は隣に自分の布団を敷くと俺をベッドに寝かせ、枕元で囁いた。
「しんどくなったら遠慮せず夜中でも言って。
ね？我慢は禁物だよ「太輔ごめん！」」
途中で遮り起き上がった。太輔がびっくりした顔をしている。
「わた？」
「実はもう…結構大丈夫なんだよ。
太輔が世話焼いてくれるのが嬉しくて、つい…」
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とも(プロフ) - こんにちは！リクエスト大丈夫ですか？ (2017年8月11日 13時) (
レス) id: 6b1b9c2bb0 (このIDを非表示/違反報告)
もふ(プロフ) - Kyamさん» ありがとうございます。そう言っていただけるとコソコソ書いた甲斐があります(笑) 本当に7人全員が可愛くて、この子だったらどう動くかしらと勝手に妄想するのが楽しいんですよ。よかったらこれからもコソコソ更新におつきあい下さいませ♪ (2017年8月7日 0時) (レス) id: 7096c68f9a (このIDを非表示/違反報告)
Kyam(プロフ) - キュンと優しさで溢れるもふさんのお話大好きでいつもほっこり癒されています(*´`)こちらこそコソコソ読ませて頂いておりますが笑、これからも更新楽しみにしています！ (2017年8月5日 12時) (レス) id: db906d4599 (このIDを非表示/違反報告)
もふ(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 我ながら随分なこじつけだなーとの自覚はあります(笑) Fさんは本来は感受性豊かなコだと思うし、メンバーはそれを知ってくれてると思うんですよね。ただ「織姫」ワードは自分でも書いてて照れました…今後ともぜひよろしくお願いします♪ (2017年8月4日 12時) (レス) id: 7096c68f9a (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - たまりません♪たいぴの涙をみた宮っちの語りも良いし･･千ちゃんのﾋﾟｭｱさはいつでも癒され･･羨ましいって言うたいぴにｷｭﾝと切なくなりました♪俺の織姫←ひぃぃ･･( ;∀;)って悶えました♪これからも楽しみにしてますっ (2017年8月2日 21時) (レス) id: eaab40e8e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふ
| 作成日時：2017年1月8日 0時
