魅惑の訪問者 Y �� ページ2
**Y
「あー、やっぱりエプロンは入れてなかったか…」
10日間だけではあるが、持ってくればよかったな。
…おっと、、
ドアが閉まる音、そして続く背中からの抱擁。
慣れた感触と香水の香りにすぐ太輔だと気づいた。
「驚くじゃん、太輔」
「驚いただけ？喜んでくれないの」
「喜んでるよ。来てくれてありがと」
後ろに手を回し頭を撫でてあげると、ふわっと微笑む太輔。
作品を創るプレッシャーと慣れない「合宿」で固くなっていた身体が、軽くなるようだった。
「ここに寝泊まりしてるんだ。こっちがワタのベッド？」
「そうだよ。ま、寝るだけだな。時間もないし1人になることもないよ。
悪い、電話もあんまりできなくて…」
太輔は俺が振り向いたとたん、抱きついて唇を押し当ててきた。
リビングにはメンバーもスタッフもいる。さすがにまずいとたしなめると
「俺が、恋しくないの…？」
この上なく魅力的な表情でせつなく囁いてくる。
俺がこの太輔に抵抗できるわけが無い。腰を引き寄せ、魅惑的な唇に吸い付いた。
♬〜〜〜
突然聞こえてきた音楽にハッと驚く。
部屋の前に誰かいる。この着信は確か…
太輔も気づいたようで、冷静に腕をほどくと静かにドアを開けた。
そこには案の定…しどろもどろの宮田。
あらら、ビビってるね。
俺からは太輔の顔は見えないけどけどわかる。あの妖艶な笑顔は、時に相手を黙らせる力もあるからなあ。
太輔は転がるように去った宮田を見送りドアを閉めると、イタズラっぽい笑みで振り向いた。
「ミヤに聞かれちゃったかも…ま、大丈夫だろ」
「たーいすけ。笑いごとじゃすまないよ。スタッフさんだったらどうする」
「んー、ワタにかどわかされました、って言うw」
おい、と小突くふりをすると、笑いながら身をかわした。
「わかった。今度までガマンする。
でもワタあ、夜中に寝惚けて、俺と間違えてミヤを抱きしめたりすんなよ？」
「なーいーわー！」
クスクス笑う太輔を捕まえ、ぎゅっと抱きしめる。
「太輔の身体ならこの手が覚えてるから」
「…なら、いい…」
これからの年末年始ますます忙しくなる。
だけど離れていても、いつだってこの手が思いだせるよ。
誰にもやれない、俺だけの温もりを。
宮田はその後「ハラの調子悪いの？」と皆に聞かれ
隣で太輔が微笑む中、汗をかきつつ必死でごまかしていた。
悪いことしたな…
ま、相手は太輔。許してやってくれ！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 472人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とも(プロフ) - こんにちは！リクエスト大丈夫ですか？ (2017年8月11日 13時) (
レス) id: 6b1b9c2bb0 (このIDを非表示/違反報告)
もふ(プロフ) - Kyamさん» ありがとうございます。そう言っていただけるとコソコソ書いた甲斐があります(笑) 本当に7人全員が可愛くて、この子だったらどう動くかしらと勝手に妄想するのが楽しいんですよ。よかったらこれからもコソコソ更新におつきあい下さいませ♪ (2017年8月7日 0時) (レス) id: 7096c68f9a (このIDを非表示/違反報告)
Kyam(プロフ) - キュンと優しさで溢れるもふさんのお話大好きでいつもほっこり癒されています(*´`)こちらこそコソコソ読ませて頂いておりますが笑、これからも更新楽しみにしています！ (2017年8月5日 12時) (レス) id: db906d4599 (このIDを非表示/違反報告)
もふ(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 我ながら随分なこじつけだなーとの自覚はあります(笑) Fさんは本来は感受性豊かなコだと思うし、メンバーはそれを知ってくれてると思うんですよね。ただ「織姫」ワードは自分でも書いてて照れました…今後ともぜひよろしくお願いします♪ (2017年8月4日 12時) (レス) id: 7096c68f9a (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - たまりません♪たいぴの涙をみた宮っちの語りも良いし･･千ちゃんのﾋﾟｭｱさはいつでも癒され･･羨ましいって言うたいぴにｷｭﾝと切なくなりました♪俺の織姫←ひぃぃ･･( ;∀;)って悶えました♪これからも楽しみにしてますっ (2017年8月2日 21時) (レス) id: eaab40e8e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もふ
| 作成日時：2017年1月8日 0時
