幾つになっても。。。

出逢い ページ6

絡まれている男の子の顔を見て 自分の目を疑った。
私が推してるメンバーの1人。

怯えた仔犬のような顔で震えているのは メンバーからあっちゃんと呼ばれている子だ。

助けなきゃ！ そう思うものの さっき 「おばさん！」っと罵倒された光景が甦り足が固まって動けない。

「それで俺らの事撮ってたんだろ！ 」
あっちゃんの手からGoProを奪い取る ヤンキー。

あむぎり「返してください」
懸命に手を延ばすあっちゃん。

その後 近くの噴水にGoProを投げ捨てるヤンキー。



ちょっとやりすぎでしょ！！

そこで初めて動く私の足。
考えるよりも前に 体が動いていた。

気付くと私はGoProを拾い上げ 噴水の中に居た。


「おいっ！お前ら何してんだよっ！！」

聞き慣れた声がして振り返ると いつも画面越しで見てた 彼らの姿。

あっちゃんの前に立ちはだかりヤンキー達に睨みをきかせる長身のイケメンは 私に退職の勇気を与えてくれた やまとだ。


あまりのオーラに 怯み ブツブツ言いながら 立ち去ろうとするヤンキー達の服を掴むやまと。

やまと「待てよっ、お前ら何したか分かってるの！？」

そのやまとを 引き離そうとしてるもう1人の長身の男の子は ひゅうが。

ひゅうが「やまと！やめろって いいから、お前らとっとと行け！」

その傍らで 心配そうに見守る ゆうまと 優太くん。



あまりの光景に 噴水の中でびしょびしょのまま立ちすくむ私……


何これ……夢？


あっ！カメラ……。



噴水から あがり 恐る恐る 彼らに近付く……

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