呪霊とか見えてませんから！

6.お話しよう ページ8

_you_side




「………………」

夏「……………………」

五「…………………………」




微妙な誘拐に気づいてから早１０分。
私は恩人or誘拐犯のお二人の間に座っております。


どこに座ってるかって？


さぁ、私も誘拐された身ですのでわかりません。

強いて言うなれば木造建築の一部ってとこですかね。お世辞にも新しいとは言えない部屋です。


此方は高専、つまり学校ですので教育指導部屋とかじゃないでしょうか。




ところで15分たちましたが私たちは一体なにを待っているのでしょう。

お二人ともうんともすんとも喋りませんし、かと言ってすることがあるわけでもありませんし…

うーーん、暇、ということですね。



どいしましょうかねぇ…


夏「…二木里さん、だっけ。」

「!!はい、二木里です。」



時間潰しにでも一人しりとりしていたら前髪を結い忘れているのかひと束垂らしてらっしゃる方が話しかけてくれました。

とても有り難い、そろそろしりとりに飽きてきてたんですよね。


夏「先生が来るまで暇だし何かはなそうか。」

「よろこんで！」



お話、ですか。楽しそうです！
というかこれは先生を待っていらっしゃったんですね。…何故？



夏「………………」

「……………………」

五「………………………」





夏「えーと…あー、最近何かお、驚いた出来事とか…あった？」

「お、驚いたこと、ですか？」

五「…………ｯｸﾌ､ｯｯﾌﾞﾌｧｱｱｯｯｯwww」

夏「……………」




あれ、五条さんがいきなり吹いてしまいました！ど、どうしましょう……！！？

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