One fleek___x3

１３４ ページ45

.








『今まで家族の話はあまりしてきませんでしたが、
僕には父も母も兄弟もいないんです、、

だから今日この会場には
誰も呼ぶことが出来ませんでした。



でもこの番組に出会って、
101人の練習生に出会って、
初めて家族が出来たような気がしました。


たくさん可愛がって貰えて、
本当に毎日が幸せなことばかりでした。


そして1人ぼっちだった僕を
見つけてくれた事務所の代表。

僕を息子のように可愛がってくれて、
たくさん愛してくれて支えてくれました。

本当にありがとうございます。



ドンウク代表と、トレーナーの先生方にも
たくさんの感謝を伝えたいです。


僕を支えてくださった全ての皆様に恩返しが
出来る様にこれからもたくさん努力して、
格好良い姿を見せられるように頑張ります！

期待していてください！』







僕の話を真剣に聞いてくれている皆さんと、
目の前にいるまだ呼ばれていない仲間たち

ここまでしっかりと自分の話を
することは今まであまり無かったけど、

もしデビューメンバーに選ばれたら
必ず話そうとずっと前から決めていたことだった



笑顔で喋り終えた僕を見て、
みんなは盛大に拍手をしてくれて

ふと横を見上げれば僕の事務所の代表は
1人立ち上がって笑顔で拍手をしてくれていた

そんな代表の方を向いて、
マイクを通さずにありがとうございます！と
叫んで一礼をして、それから再び正面を向けば




「仲間たちの中で一番お世話に
なったのはキムウソク練習生だよね？

まだ呼ばれて無いけど何か伝えたいことはある？」



そんな質問をくれたドンウク代表

僕は代表の顔を見て、はい、と一言
返事をした後、もう一度マイクを持った






『ウソギヒョン、


いつも側にいてくれてありがとうございます。
たくさん支えてくれてありがとうございます。

ヒョンがいなかったら、
僕はここまで来れなかったと思います。


いつも僕のことを考えてくれて、
たくさんの愛を持って接してくれて、

ヒョンのこと家族だと思ってって言ってくれて、
それだけでも僕は本当に幸せでした。






ヒョンのことが大好きだから、



また必ず、一緒にステージに立ちたいです、』






　
少し遠くにいるヒョンの目をしっかりと
見つめて話す僕にヒョンは笑顔で頷いてくれた

そのヒョンの笑顔を見て僕も強く頷き返して、

それからドンウク代表に
促されるままに階段を登った






.

１３５→←１３３

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す