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「PRODUCE X 101、
デビューメンバーを決める
最後の順位発表式を始めます」
ドンウク代表の言葉を合図に、
再びステージに集結した僕たちにライトが当たる
緊迫感を煽る音楽が流れる中、
1人ずつ名前が呼ばれて紹介されると
さっきまで僕の名前を必死に呼んでくれて
いた人たちが今は祈るように手を合わせていて
正直どこに目を向けたら良いか分からなかった
累計投票数や順位発表の説明を聞いても
その内容は全然頭に入って来なくて
ただ心臓が物凄いスピードで動いているのを
なんとか落ち着かせるので精一杯だった
「それではX1、最初のメンバーを発表します」
その言葉が聞こえてからは、
本当にあっという間に時間が過ぎて行った
大好きな仲間たちが1人ずつ呼ばれて
その度に自分の事のように心から喜んで
でもそれと同時に焦りと不安にも襲われて
どんどん心拍数が上がっているのを感じる
数人が呼ばれた地点で既に
全く予想がつかない順位になっていて、
きっと大丈夫、デビュー出来る、
そんな考えは少しも浮かんで来なくなった
ミニ、ジュノ、ドヒョンが呼ばれて
ハンギョリヒョンもデビューが決まって、
みんな驚きと喜びが溢れた顔をしていた
全員とても大切で大好きな仲間たちで、
目の前のピラミッドの下で話す姿が
キラキラと輝いていて、でも少し遠く感じる
そして次に呼ばれたドンピョは
そのままその場に泣き崩れてしまって
でも彼が感じていたプレッシャーは
とても重たいものだと知っていたから
泣きながら笑うドンピョを見て少し安心もした
気付けばほぼ半分の席が埋まっている
既にこの段階で現状は上位でも数人が
デビューメンバーから溢れることが確定していて
それならいっそ、僕はメンバーに
選ばれない方が良いのかもしれない
そんなことを考え始めてしまった時、
突然パッと振り返ったのは
僕の目の前に立っているウソギヒョン
ヒョンはそのままこちらに手を差し出して
何も言わずに無言で優しく微笑んでいた
その姿を不思議に思いながらもとりあえず
その手を掴んでみれば、ヒョンはやんわりと僕の
指先を握ってから少し笑って、またすぐに前を向いた
ヒョンがどんな気持ちでそうしたのかは
分からなかったけど、もしかしたら
僕の気持ちを感じ取ってくれたのかな、、
ヒョンの暖かい手は、大丈夫だよ、と
そう言ってくれているような気がして
僕はただそれだけですごく安心出来た
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姫稀(プロフ) - とても素敵なお話で一気に読んでしまいました。X１大好きだったので、この小説はホントに読んでいて楽しかったです。また出てくるメンバーが自分の好きなメンバーばかりだったのでガッツリはまった感じです。また是非X１のお話期待してますね。 (2020年6月23日 2時) (携帯から) (
レス) id: 674af9cd90 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいていました！お話が終わってしまう寂しさもありますが、最後まで素敵なお話を読めて幸せでした(^^) これからもぜひX1のお話や番外編などをアップしていただけると嬉しいです！応援してます！ (2020年5月15日 0時) (レス) id: 70fff2cd4d (このIDを非表示/違反報告)
mier(プロフ) - ミクさん» コメントありがとうございます！書きたいお話はいくつかあるので、更新出来たらまたぜひ読みに来てください！ (2020年5月13日 22時) (レス) id: de3715926e (このIDを非表示/違反報告)
mier(プロフ) - ぴさん» コメントありがとうございます！ありがたいお言葉過ぎてびっくりしてます、、とっても嬉しいです(泣) X1のお話も更新出来るように頑張りますね！ (2020年5月13日 22時) (レス) id: de3715926e (このIDを非表示/違反報告)
mier(プロフ) - にもさん» コメントありがとうございます！わー！同士ですね！(笑)オプテ時代の事も憶測でお話にしてしまったので不快に思われないか心配だったのですが、楽しんで頂けたようでホッとしました。続編については気長にお待ち頂けたら嬉しいです(^^) (2020年5月13日 22時) (レス) id: de3715926e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mier | 作成日時：2020年4月28日 0時
