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あんま気にすんなよ、
そう言って席に座ったヒョンは
未だに少し怒ったような表情をしていて
「そもそも、どっちかって言うと
ウソギヒョンの方がAにデレデレじゃん」
しかもさ、とあれこれ言葉を続けて
僕の為に怒ってくれるヒョンのことを見て
思わず笑ってしまった僕に
ヒョンは不思議そうな顔をしていた
『ヒョン、ありがとうございます。
でも僕、思ったより平気なんですよね』
僕がヒョンの目をしっかりと見つめて
そう言うと、ヒョンはぽかんとしていた
『ちょっと前の僕だったら
すっごく落ち込んでただろうけど、
今は色々と前向きに
考えられるようになったんです。
それも結局はほとんどが
ウソギヒョンのおかげなんですけどね。
でもさっきの話聞いてたら
僕はウソギヒョンがいないと何も出来ないって
思われてるってことですもんね。
それなら僕は僕の力で
そういう人たちに認めて貰えるように
頑張るしかないですね』
笑顔でそう言った僕を見て、ヒョンは
未だ少し不満そうな顔をしていたけど、
「まあ、Aがそう言うなら、」
『大丈夫ですよ、僕強くなったので!』
しぶしぶ、と言ったような表情で
なんとか納得してくれたヒョンに
改めてもう一度お礼を伝えて、
部屋に戻ろうか、と2人で席を立った時
「A、格好良いな」
ヒョンはそう言って僕の頭を撫でてくれて
その言葉に笑顔で喜ぶ僕の顔を見て、
まあ可愛さの方が勝ってるけど、と付け加えた
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mier(プロフ) - ruiさん» ありがとうございます〜!引き続き見守って頂けると嬉しいです! (2020年4月13日 22時) (レス) id: de3715926e (このIDを非表示/違反報告)
rui(プロフ) - 最高に面白いです…!更新楽しみにしています(^^) (2020年4月13日 15時) (レス) id: 74d9de45d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mier | 作成日時:2020年4月10日 21時