One fleek___x2

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それからは毎日毎日必死に練習を繰り返した


どれだけ必死になっても、
もしかしたらステージに立てないかもしれない

でも今はそんなことを考えてる暇は無くて
みんながみんなただひたすらに努力していた









トレーナーさんたちによる最初のレッスン


よろしくお願いします！
とみんなで挨拶をしたところで







「さあ、バトルを始めるわよ」





そう言ったチータ先生にみんな戸惑いつつも

それに続いた言葉は


メインボーカルだけ残って、
あとはみんな座って見ていて




そういうことか、、、


僕たちはとりあえず先生の言う通りに
決められた位置に移動した








「Aはメインボーカル？」

『はい、』







期待してるわ、そう言ってくれたユミ先生に
頑張りますと返事をして緊張しながらも歌い始めた




今までは自信が無くて、

歌うことが大好きだったとしても
僕より上手な人はいくらでもいるし、と

センターにもメインボーカルにも
一度も立候補出来なかった





でも今回は違う


前よりも自分に自信が持てるようになったし
前向きに考えられるようになった


挑戦するなら今だ、そう思えた








「うん、やっぱり上手ね」

「楽しそうに歌ってるのも
曲のイメージと合っているし凄く良かった」

「あとはもっと思い切って
歌ってみてもいいと思うわよ」








チータ先生もユミ先生も
歌い終えた僕を優しく微笑みながら見ていて、
座っている仲間たちも笑顔で拍手してくれた




そこから技術的なアドバイスを貰って
それを実際に試してみたりしながら、

その日のレッスンはみんな楽しそうに
終始和やかな雰囲気で終えることができた





まだ仮だけど、それでもみんなが僕の歌を聞いて
メインボーカルに選んでくれたこと


自分にぴったりな曲に出会えて、
表現することの楽しさに出会えたこと

それが凄く幸せなことだと実感した日だった






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