米花町の視える子。【名探偵コナン×呪術廻戦】

８. ページ10

「ここだよ！喫茶店ポアロ！」

「この上が毛利探偵事務所で、コナンくんが住んでいるところです！」

『……』

「どうしたのAちゃん？」


こ の ビ ル や べ ぇ 。

任務で数々の現場へ赴いた瀬川だが、その中でも群を抜いて……というか。今までで一番おぞましい気配を感じる。
コナンくんよくこんな所に住めるな。これを"知らぬが仏"と言うのか。お金に余裕があるなら引っ越した方が良いと思う

瀬川自身、あまりの衝撃に顔が引き攣っているのが分かる。ついでに寒気も止まらない。上の階の毛利探偵事務所もそうだが、この喫茶店ポアロもまた別の気配がするそうだ


『………凄いね、ここ』

「でしょー！？」

「なんたって毛利さんは名探偵ですから！"眠りの小五郎"って呼ばれている有名人なんですよ！」



微妙に会話がすれ違ったのはさておき、一刻も早く帰りたい瀬川。そんな彼女の願いは叶わず。子ども達は軽快に扉を開け中へ入っていく


「いらっしゃいま─…やぁコナンくん！君達も久しぶりだね！」

「お兄さんこんにちは！！」

「あれ、梓さんは？」

「今買い出しに出かけているんだ。マスターも今日はお休みで……って、君は。はじめましてかな？」


無意識のコナンの影に隠れていた瀬川を見るなり、表情を崩さないまま目付きを鋭くさせた男性店員。最近ポアロでアルバイトを始めた安室透である。

瀬川を誰かと勘違いしているのか。初対面にも関わらず敵対心を抱いている。それは瀬川も気づいており、両者沈黙の時間が続いた


「瀬川Aさんだよ！最近この町に引っ越してきたんだ」

『……瀬川です。はじめまして』

「……そうか！よろしくね！」


何故こんなにも怪しまれているのか知らないが、勝手に敵対しないで貰いたい。自分は"シロ"だと念を送りつつも挨拶をすれば、安室もまたにこやかに笑う。

だが瀬川は気になるのは、それだけでは無い





「おー美味そう！また料理の腕上げたな零(ゼロ)！」

「っつーか。さっきからこのガキのこと見過ぎじゃね？」

「おいおい、女相手にそんな睨むなよ」

「大丈夫だ零(ゼロ)。これは勘だけど、この子は組織と無関係だから」


『(………騒がしいな)』


この、背後に潜む4人の霊が原因である

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