米花町の視える子。【名探偵コナン×呪術廻戦】

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​──刹那、甲高い女性の悲鳴が後方から聞こえる。驚いて振り返る子ども達に迫るのは、刃渡りの長いナイフを手に持った男。


「通り魔よ！！！誰か捕まえて！！！！」

「「『！？』」」



右腕を抑えながらも周囲に危険を知らせる女性を一瞥し瀬川は構えを取る。相手は、ガタイの良い奴ではあるが動きがまるでなっていない。刃物も扱えない素人だろうと察した。

さて、近づいた瞬間に懐へ潜り背負い投げるか。もしくは奴の足元に滑り込んで盛大に転ばすか。数秒にも満たない間に、この状況下での最適解を導きだした瀬川。




一歩踏み出した瞬間。バリバリ、と謎の音が聞こえた



「伏せろ！瀬川！！」

『へ…？』


条件反射である。身をかがめた瀬川の上を何かが通る。背後から凄まじい勢いで飛んできたそれは、綺麗な弧を描き奴の胴体へ直撃したのだ

鳩尾辺りにモロ食らった通り魔は、呻き声を上げ倒れる。その後も起き上がる様子は無く完全にノックアウト状態であった……それも、コナンが蹴ったサッカーボールで



『？？？？？？』



まて、まてまてまて。いつまでも情報が完結しない。

たかだか小学生が蹴ったボールで、大の大人が失神するか普通。というか小学生の脚力じゃない。そのボールどこから持ってきた。あの場でどうしてこの子はすぐに動けたんだ。ツッコミ所があり過ぎる。瀬川お得意の澄まし顔も崩れる程に


「灰原！被害者の女性は！？」

「腕を切られたみたい。でも重症じゃないわ！念の為止血する！」

「光彦！そこの公衆電話で警察と救急車を呼んでくれ！」

「は、はい！」



流れるように事が進む。今どきの小学生はこんなにも賢いのか。少年探偵団を名乗るだけあって、事件に手馴れている。というか手慣れすぎている

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