米花町の視える子。【名探偵コナン×呪術廻戦】

２６. ページ28

「何よ急に…」

「怖ぇーぞお前……」

「あ、だから……殺人犯がうろついてるから危ないだろ？」


コナン、世良、そして食堂車で合流した小五郎は引き続き現場調査と聞き込みへ。それ以外のメンバーは指示通り部屋へと戻る。その道中で思わぬ人物との再会を果たした


「あれ？あなたも乗ってたんですね！安室さん！」

「えぇ！ネットでうまく競り落とせたので…さっき食堂車で毛利先生ともお会いしましたよ！」


安室透。以前訪れた喫茶店の店員である。実は彼も探偵で、毛利小五郎の弟子になりたいと申し出たそうだ。コナンや蘭との面識があるのもそれが理由


「それより車内で事故があったようですけど……何か聞いてます？」

「そ、それが殺人事件があったみたいで─」


蘭と安室が話し込んでいる間、瀬川は彼の後ろにいる霊に目を向けた。今回は伊達1人だけで、何やら険しい顔をしている。


「俺達の事が視える嬢ちゃんだったよな？少し話を聞いてくれないか？」

『……分かった

毛利のお姉さん、私お母さんに電話してくるから先に戻ってて！』

「え！？でもAちゃん…」

『大丈夫！すぐ帰るから！』


心配する蘭達を他所にどこかへ走り去る。その様子をじっと見つめていた安室。無論彼の視線には気づいていたが、無邪気に装って誤魔化したのだ




ーーー

ーー

ー


「今、この列車の貨物車を見たんだが……爆弾が積まれていた。爆発すりゃタダじゃ済まないだろう」

『爆弾…！？』


なんて物騒な。他の車両も確認したらしいが、どうやら貨物車だけに大量に設置されていた。けれど爆発すれば脱線する可能性もある

「萩原と松田が調べているが……ありゃ多分遠隔操作だな。誰かを狙っての犯行だろう」

『もしかして、そこに誰かをおびき寄せて……今回の事件と関係あるのかな』

「そいつは分かんねぇな。だが放っておけばまた人が死ぬ」


乗客全員巻き添えにして殺すつもりなのだろうか。でも、誰が狙われているかも分からない。そもそも民間人が爆弾など大量に用意できるのか……

その時、諸伏という男が突然姿を現す。見るからに顔色が悪い……霊だから当たり前の話、というツッコミは今は置いておく



「班長大変だ！！終着駅の名古屋のホームにもC-4が仕掛けられていた！あいつら、列車が到着した瞬間に爆破させる気なんだ！」

「何！？」

『C-4…？』

「プラスチック爆弾の一種さ。それも大量に」

『！』

２７.→←２５.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す