米花町の視える子。【名探偵コナン×呪術廻戦】

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そして、ミステリーの謎が解けた事を車掌に伝えにいくが……ここでも食い違いが起こった

「死体焼失トリックが解けた？ハハ…今回の推理クイズはまだ出題されてないよ」

「でもボク、こんなカード貰ったよ」

「私達もね！」


貰ったカードは、確かにミステリートレインで使われているものと同じ柄をしている。しかし、今回聞いていたトリックは死体焼失では無いらしい。

ならばこの中で一番事情を知っているであろう、被害者役の乗客に話を聞いてみる事にしたのだ


「……この列車、妙な気配しない？殺気立ってるっていうか…」

「そりゃオメー…クリスティの小説の読みすぎだよ…」

『……』


瀬川自身も、何となくその気配に気づいていた。全体的に空気が重く、今まさに事件に巻き込まれそうな……嫌な気配だ。それも、1つや2つじゃない…と。


ーーー

ーー

ー



「ちょっとおじさん？もうトリックバレちゃったわよ。出てきて説明してよ！」


部屋の扉を何度も叩くも、出てくる気配は無い。まさか寝てるのではと園子が扉を開けたが……何故かチェーンロックが掛かっているらしい


「どうしたの？」

「あの被害者役のおじさんがソファーでうたた寝してるのよ！こめかみから血を流して…まるで死んでるみたいにね！」

「「『え？』」」


その言葉を聞いてコナン、瀬川、そして世良が部屋の中を確認する。硝煙の匂いにトリックでも使われていた拳銃、そして何より…

あの人、息をしていない。


「扉を破ろう！」

『いっせーの…で！』

3人で力を合わせると、チェーンロックが壊れようやく部屋の中へ入れた。確かに銃で撃たれたような痕跡が残っていて、ソファーでは被害者本人が亡くなっていたのだ

辺りに残穢は無い。代わりに怒りや憎しみ、殺意といった感情の芽生えた"呪い"が視える。殺人現場で見かける、呪霊になる手前の小さな呪い。という事はこれは人間の仕業…相手が呪霊でないのなら、ここは小さな探偵達に任せようとコナン達の動向を探っていた


──ふいに、スマホに届いたメッセージを見ていたコナンの顔が強ばる。


「取り敢えずオメーらは蘭姉ちゃん達と部屋に戻ってなよ！」

「えー、ボク達も何か手伝いますよ！」

「歩美もー！」


「余計なことはすんな！！オレが戻ってくるまで部屋に鍵かけて、誰が訪ねてきても絶対開けるんじゃねぇぞ！！」


『！？』


声を荒らげるコナンに、思わず瀬川の肩が跳ねる。

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