12. ページ14
ちゃんと車が発進したのを確認し、角を曲がり見えなくなったところで踵を返す
『…………さて、いっちょやりますか』
ここから1番近くのペットショップまで、車でおよそ15分。往復で30分。そこから買う時間も想定すれば……1時間足らずで戻ってくるはず
時間は限られている。早急に呪霊を祓い何事も無かったかのように出迎える……それが今回の任務だ
『(恐らく兎達の不調は……呪いによるもの。動物ってそういうのに敏感だし)』
ある程度気配の強い奴がいれば、他の呪霊が住み着くことは無い。縄張りみたいなもので、そいつがいる事で寧ろ平穏に過ごせる事もある
転入してきた当初から瀬川は気づいていたが、流石に今回は野放しにし過ぎた。現に動物達に影響が出ている
『(ここは呪霊も活発化してるもんな……次からは気を付けよっと
よし、始めよう)』
帳を下ろそうと呪文を唱えかけたその時。また車のエンジンの音が聞こえた。てっきりビートルが引き返したのかと思えば………何やら只ならぬ気配がする。
車から降りてくる人物に、瀬川は息を呑んだ。なんだこいつは……呪力が溢れている……なんなら自分より上かもしれない
「……あれ、子ども?」
『…!』
紫色の竹刀袋を手に持ち、白色の制服を着た青年。いかにも優しそうな顔立ちだが、その正体は数少ない特級呪術師の1人─
あの、乙骨憂太である。
ーーー
ーー
ー
「(うー緊張するなぁ……)」
特級呪術師、乙骨憂太は緊張で顔が強ばっていた。最近は高専での基礎練習が多かったので実戦はこれで3回目である
そのうちの2回は禪院真希、狗巻棘との合同任務。単独での任務はこれで初めてなのだ
「今回は米花町の帝丹小学校。この町では事件が多発しているが故に呪霊の数も強さも桁違いです。くれぐれもご武運を」
「えっ!?!?」
待ってください伊地知さん聞いてないです。というか僕にその任務は荷が重すぎます。
この乙骨の悲痛な叫びは、伊地知には届かなかったのである
1881人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふ。 - 4ページの堅苦しい家庭のところのやつドブカスじゃあねぇか笑 (4月21日 0時) (レス) @page4 id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - こんにちは!控えめに言って凄くおもしろかったです(*≧∀≦*)やっぱり帝丹小学校の転校生はただものじゃないですね( ˊ̱˂˃ˋ̱ )頑張ってください!応援しています☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ (2022年10月15日 14時) (レス) @page44 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
リンリ - 面白かったです‼️ 続きが気になる〜😆応援シテマスッ😆 (2022年10月10日 15時) (レス) @page28 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ&ピーナッツ(プロフ) - �猫さん» ありがとうございます!お話の書き方は特に拘りは無くて、感覚で書いてるものです…!あと曖昧な表現は辞書を引くことですかね🤔本当にそのくらいしか…!でもありがとうございます!嬉しいです!!! (2022年6月1日 23時) (レス) id: 827ada299b (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 神!作品が!神!どうやったらそんなに面白く、引き込まれるようなお話の書き方ができるんですか!?尊敬しかないです! (2022年5月30日 20時) (レス) id: b68ee5d058 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:チョコ&ピーナッツ | 作成日時:2022年5月20日 18時