見えない星 2 (ページ6)

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沈黙が続く。

何か話さなきゃって思っても

頭の中が不思議なくらい真っ白になって何も浮かんでこない。

先に口を開いたのはお兄ちゃんで

LH『Aごめん、俺と居るのも嫌かもしれないけど、聞き流してもいいから聞いてほしい。』

｢え、｣

LH『最後まで助けられなくて。辛い思いさせてごめん。

ミンソクから聞いた。公園に倒れてたって、寒かっただろうし、本当に早く見つけたかった』

｢え、あ、｣

LH『俺、本当はあの家なんか大っ嫌いだし、親父たちだって、大っ嫌い。

本当はすぐにでもA連れて出ていきたかった。助けてやりたかった。

でもまだ子供だったし、ただ連れていってもまた戻されるだけって思って少しずつ計画を立ててたんだ。

バレないようにAを解放してあげられる方法を探していたんだ。』

｢っでも、なんで、ここに、こんな仕事の所にいるの、｣

LH『ここで働いて準備をしてた。

ここの奴らはみんないい奴だし、相談にものってくれた。

勘がいいジョンにバレないようにお前にきつくあたった。

泣かせた。

ほんとにごめん。

辛い思いさせて本当にごめん。Aが追い出された日、俺もあの家出てきた。』

｢え、出てきたって、｣

LH『もう、あの家には帰らないよ

荷物も全部運び出した。

じいちゃんがAに残したお金、全部親父たちに取り上げられただろ？

あれも全部取り返した。ギョンスたちが手伝ってくれたんだ。

もうあの家に縛られなくていい。家族とも思わなくていい。

Aが追い出されたってアニーに聞いた時もう少し、早く見つけてあげたかった。

Aは、親父が死んだことにしていたみたいで、警察にも行ったとか言ってたからホントって思ってて、

さっきミンソクがAの名前呼んだときまさかって思って。

本当にごめん』