見えない星 2 (ページ29)

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XM『歩きにくいだろうけどあと少しだから』

もう出るという時、

｢おや、ルハン様｣

LH『！』

執事｢おやおや、家を出られてどこに行かれたかと思えばこんな所で会うとは｣

LH『だからなんだ、関係ないだろ』

執事｢関係無い、ですか？勝手に家のお金を全て持ち去り、部屋はもぬけの殻、それでもあの家との血の繋がりは消せませんよ｣

LH『あの金は元々はあの家のだけど、あれはじいちゃんがAにあげた金だろ』

執事｢このことは旦那様に伝えておきます。全て上手くいくと思いにならない方が良いですよ。今あの家であなたの味方はいませんので、まるでA様のように｣

LHXMDOSE『っ！』

｢ｯ！｣

一瞬私を包むミンソクさんの手がきつくなった気がした

執事｢まぁ、あの方は可愛そうですよね、本当に、ただお2人の理想でなかっただけで、部屋に閉じ込められ、ご飯もろくに与えてもらえず、学校にも行かせてもらえず、顔を見る度ゴミを見るように見られ、

挙句の果てに家を追い出され死人扱い。｣

LH『お前！』

執事｢まぁ、あの家を出れたのは良かったのではないですか？生きていく力もないでしょうがね。

ジョンの命令で家を出た時から持っていたお金も全部取り上げましたし、今頃本当にどこかで死んでいるかもしれませんね｣