好きですよ、先生 (ページ3)

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「えー、ということで、皆さんの2年の担任になりました、高橋です、よろしくお願いします」

落ち着いた、大人びた声で先生は話し始めた
クラスの女子は皐月を含めみんなうっとりしながら聞いている
イケメンの破壊力って怖いな…
「僕について、何か質問はありますか？？」
男子も、女子もイケメンには目がないらしく、一斉に手を挙げ出す、
「先生って、彼女いますか！」
大体そーいうこと聴く男子っているよなぁ、
「え？彼女ですか？？えっとねぇ、実は居ないんですよー」
「えー？！嘘ですよ！先生のルックスで居ないんですか？！」
皐月が声を大にして言った
「ほんとですよー、居ないです」
確かにその見た目でいない方がおかしい
まぁ居ないのは本当みたいだけど
「彼女居ないのかぁ、先生の惚気とか聞きたかったのにー、」
とちょっと不貞腐れたように話す皐月に
「惚気られるような彼女探してみますね」
と、大人の余裕を見せながら話す先生
先生のはにかんだ顔もなかなかに整っている
「他に何かありますか？？」
と先生が尋ねると他にも２、３個質問が挙がった
「このくらいかな、次は僕が皆さんのことを知りたいので、自己紹介お願いします」
出た、新学期あるあるの自己紹介
今年は周りがすごい人達が多いから私は特に何も言うことなどないだろう、
「あ、えっと、坂井Aです。部活はテニス部です…よろしくお願いします」
みんなのように秀でた才能もない私は特に言うこともないため、これで終わる自己紹介、皐月は
「百川皐月です！Aと同じでテニス部です、そしてダンス部も！得意なことはお菓子作ったりかなぁ、よろしくお願いしますー！」
そう、皐月はテニスも上手いし、ダンスで鍛え上げられたスタイル、更にはお菓子作りが得意という何たる女子力を持っている、その上優しい、
優しいから私と一緒にいてくれてるんだと思うけど…
こうやって自己紹介は終わった、
「んー、みんな色々とやってるんですね、早めに皆さんの顔と名前、あとは色んな情報を覚えられるように頑張りますね！」
先生が意気込んだところで、1コマ目のホームルームが終わった、
次のホームルームはどうやら、学級委員長を決めるらしい
休み時間、皐月と話しながら次にやるお菓子パーティーの企画を立てていた
「皐月はいつが空いてる？？こないだダンスの発表会あるっていってなかったっけ？」
「そうなんだよー、だから、今週の日曜かなぁ」
「OK！じゃあ、日曜日！皐月の家に9時で！」