脱退宣言

脱退宣言 7 ページ8

YG side

俺たちはAの脱退宣言の意図を聞くためにいつもより早く練習場へ向かった。

宿舎からの移動中、マネヒョンにもなにか聞いてないか？と聞いたところ《何も聞いてないし、自分たちもAと連絡が取れていない。》けど…

MG 「パンPDはなにか知ってるみたいだ…マネージャーやスタッフからはAに今回の宣言について何も聞くなといわれてる。あと、正式な発表はツアー終了後、記者たちにも脱退宣言の質問はさせないようにすると…」

パンPDまで巻き込んでアイツは何を隠してんだよ。

MG 「あと…パンPDからの伝言だ。もしAを引き止められるとしたらそれはお前たちだけだって。あとは頼んだ。だとさ。」

マネヒョンの言葉に一緒に車に乗り合わせていたジンヒョン、ナムジュナと顔を見合わせる。

YG 「盛大なドッキリにしてはタチが悪い。がその線も捨てれない。」

NM 「全世界でニュースになってるんです、冗談だったら謝罪だけじゃすみませんよ…」

これがAの悪戯心が始まった嘘だったとして各マスコミは大きく報じているし、ARMY達も困惑している。紙切れ1枚の謝罪文じゃ済まないだろう、下手したら8人揃って謝罪会見か？
そんなことを考えているとジンヒョンが呟く。

JN 「謝罪ですむんならいいよ、僕もAと一緒に謝りに回る。なんなら謝罪会見だって2人でする。だから…早くあれは冗談なんだ、嘘だよ。ってAから聞きたい…」

悲痛な面持ちのジンヒョンを見て、俺もナムジュナも苦しくなる。ジョングガとAを育てたのは自分だ。と公言するだけはあって、メンバーの中でも特に昨日のAの脱退宣言は効いているらしい。そしてもう1人。Aの脱退宣言から心ここに在らずのメンバー。今は違う車で移動中のジョングガだ。いつでも泣けます。みたいな目をしていて、ずっとAへ連絡を取ろうと健闘していた。他のメンバーも2人程ではないが、困惑の色がみてとれる。

練習場についたら、脱退？しませんよ、あれ嘘！びっくりした？と笑うAいることを願う。まぁ、その時は1発入れるが、いや1人1発ずつで7発か。

練習場についたがまだAは着てないようだった。
とりあえず椅子にかけ、Aの到着を待つ。

少し待つと扉が空く

「おっはようございます！」

今回の騒動の元であるAが登場。
てか俺らこんなに疲れてんのに、お前なんでそんな元気なわけ？
うん、ごめん。俺は2発入れるわ。

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