脱退宣言

脱退宣言 32 ページ33

JM side

「ジミニヒョンの手冷たくて気持ちいい…」

JM「ふふっ、そっか。よかった。」

今Aは楽屋の隣の部屋でベットに寝ている。どれくらい熱いのだろうとAの額を触った僕の手が冷たくてお気に召したようだ。

他のメンバーはライブの対応でバタバタとしている。熱がどこまで下がればAをステージに上げれるか。上がった場合どのようにフォローしていくか。そして僕は無理をしかねないAが寝付くまでの見張りだ。

JM「A〜。目つぶって、寝なきゃだよ。」

ウトウトとしているAをトントンとしながら見つめる。

「んっ、ヒョン。絶対俺の事起こしてね、、起きたらライブ終わってるなんてやだからね。」

口を開けばこればかり。風邪って人をネガティブにさせるのかな？

JM「起こすよ。もぅ〜何がそんな不安なの〜？」

いつも明るいAからは考えられない様子にちょっと笑ってしまう。

「これは俺の寝言だと思ってくれたらいんですけど…。」

とろんとしたAの目が僕をとらえる。

「俺、メンバーの事大好きなの。かっこよくてムードメーカーなジンヒョン、天才のユンギヒョン、ダンス上手のホソギヒョン、頼れるリーダーのナムジュニヒョンに愛嬌たっぷりなのにくっそカッコイイジミニヒョン、多彩で天性のアイドルなテヒョンイヒョン、黄金マンネのグク。」

《最高な7人なんです。知ってました？》と楽しそうに言うA。けどすぐ目をそらす

「だから…俺が居なくても全然成り立っちゃうですよ、逆に1人だけ日本人でヒョンやグクが他のグループから嫌味言われてることもあったし…」

知ってたのか…。デビューしたての時はそんな嫌味珍しい事ではなかった。

「何度も辞めよう。って思ってた。けどみんなが大好きだから離れられなかった。今回は潮時がきたんだと思う。」

JM「A、わかったから。今は寝よう…。」

Aの悲痛な告白を聞いてられなくて口を挟む。
けど、Aは再び口を開く。

「けど俺がBTSAでいる間は7人で成り立つステージを見たくないんだ…俺もグループに必要なんだって思っていたい。」

《辞めるっていったりワガママだね、俺。》と笑うA。
Aの手を握り、言う。今伝えなきゃ。って思った。

JM「誰がなんて言ったって僕たちにはAが必要なんだよ。それだけは忘れないで。大好きだよ、A」

僕の言葉を聞いた後Aは《俺も大好きだよ、ジミニヒョン。》といいようやく眠りについた。

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