脱退宣言

脱退宣言 31 ページ32

TH side

俺とジミナが持ってきたヨーグルトを開け、フルーツを入れ混ぜるジョングギ。けど合間に薬を混ぜ込んだのを俺は見逃さなかった。ジョングギの方を見ると《しっ！》と口止めをされた。あーなるほどね、もう無理やり飲ませちゃおうってことね。

JK「飲んで。吐き出さないで。」

Aの喉元の動きを確認し、手を離すジョングギ。

JK「ヒョン、これで薬は飲めました。」

《あっちの部屋に運ぶの手伝ってくれますか？》と俺たちに言う。

「ジョン、、ジョングク、、」

しかしAも黙っちゃいない。《んっ？どした？ヨーグルトまだ食べるんならあっちの部屋で食べよう。》となんて事ない風に答える。お前、Aの怒りオーラ見えないの？

「おれっ、薬飲めないって言ったよな？何勝手なことしてくれてんだよ！！」

Aは怒ることがほとんどないから声を荒げて怒鳴るAに驚くことしかできない。

JK「勝手なことしてるのはAでしょ？」

1人冷静なジョングギ。

JK「大事なことは全部1人で抱え込んで。脱退の事だってそうだよ。それでメンバーみんなに迷惑かかってるって分からないの？」

「なっ、、俺だって色々考えて、、！！」

JK「だーかーら！！頼れって言っての！！なんの為に8人いんの！？お前の悩みなんか俺とヒョン達で解決してやるよ！！だから！！」

《もう1人で抱え込まないで…俺たちに頼ってよ…》
そうだ、俺たち寂しかったんだ。Aが全部1人で決めて正解かも分からないことを1人正解だ思って突き進むことが。俺だってグループの中だとマンネラインと言われてるけどAからしたらヒョンなんだから頼って欲しかった。

TH「A、俺たちに教えてよ？俺たちにどうして欲しい？」

Aに問う。ここでAが1人でどうにかすると言うようならば俺たちとの関係性にも問題が生じるが…もう有耶無耶にはしとけない。何も答えないA。もう一度問いかける。

TH「ねぇ、A。ヒョンはお前に何をしてあげられる？教えて？頼ってよ？」

Aが顔を上げる。その瞳にはこれでもかというくらい涙が溜まっていた。

「ヒョン、、テヒョンイヒョン、、助けて、しんどいよ。頭も痛い、、」

TH「うん、それから？」

「俺のワガママだって分かってる、、けど一緒に舞台に立ちたい、、ヒョン、グク。俺の事置いていかないで、、」

Aのことを抱きしめる。

TH「うん、置いてかないよ。俺たちみんなAの事が大好きなんだから。」

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