脱退宣言

脱退宣言 18 ページ19

JM side

Aが《みんなお疲れ様〜！！》と楽屋へ入ってくる。いつも通り明るい様子で安心した。一声掛けようとAに近づこうとするが、こちらを見ることなく、もくもくの帰りの準備をしていた。

「俺、シャワー浴びてきますね。なんか凄く疲れちゃって。」

《張り切りすぎたかな…》と笑うA。
僕らが喋る暇を与えぬようにAは口を開く、

「なんか皆で話した問題点とかあったらカトクで送ってください！すいませんが、シャワー浴びてそのまま帰りますね、失礼します！！」

荷物を纏め早足で楽屋を後にしようのするA。
なんだかAが変で横を通り過ぎるAの腕を掴む。

JM 「A、、こっちみて、僕たちの事見てよ、」

僕の声に顔を上げたA。
その瞳はいつ涙が溢れてもおかしくない状態だった。

「ジミニヒョン…俺、ヒョンの歌声もダンスも大好きなんだ…だからあんな顔させたかった訳じゃなかった。俺のわがままでごめんね。」

Aからの突然の謝罪に困惑する、掴んでいた手の力も弱まる。

「こんな事なら俺はもっと早く決断するべきだったね、、」

Aが楽屋から出ていく。追いかけたいのに足が動かない。

だって、それってもっと早くBTSを辞めておくべきだった。って言うことでしょ？そんな事言わないでよ。これからもBTSでいてよ…

ほんとは今すぐでもAを追いかけなきゃという思いはあるのに足が動かない。なんて声を掛ければいいかわからないんだ…

《どうしたらいんだろう…》

誰のつぶやきかは分からなかった、けどそれが今のメンバーの気持ちであった事は間違いない。

Aの気持ちが100脱退ならばそれをどうやって1でも活動の継続へと持っていける？

僕たちはどうすれば…

JM 「お前を引き止められるの…？」

誰も口を開くとこなく楽屋に暗い雰囲気が流れる。
どれくらい時間がたったかも分からない。

JN YG 「あーーー！！もうめんどくさい！！(めんどくせぇ！！)」

沈黙を破るようにジンヒョン、ユンギヒョンが叫ぶ。
キョトン。としてる他ののメンバーを気にとめずどちらからともなく《シャワー浴びてくる》と出ていく。

すると楽屋を出ようか。というところでユンギヒョンが振り向く。

YG「殴り込みいくぞ、Aの所。」

《準備は俺とジンヒョンでするから、俺らがカトクで集合。って送ったらすぐAの部屋の前集まれ。》

えっ？今殴り込みっていった？
てか2人ともめっちゃ怖かったんだけど…

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