6人のお兄ちゃん

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家に帰ってから、昌兄と快に
翔から告げられた話をした。

昌兄は、相変わらず泣いている。

昌『Aにまた辛い思いさせるんだな。その上健まで』

快『Aまた、我慢の毎日になっちゃうな。俺辛いよ。5歳の子が普通に味わうことの半分も出来ないんだよ。公園でお友達と遊ぶことは愚か、お外へ出ることも出来ない、辛くて泣くことだって我慢させなきゃならないんだよ。涙。その上、なんで健までなんだよ。俺たち兄弟、なんか悪いことしたのかよ〜ッ。』

珍しく快が怒りに震えながら、泣いている
いつもは、ムードメーカーでいつも笑いの絶えない快なのに。

辛いよね。


『とりあえず、剛、准の変化には、気をつけてあげなきゃね。特に剛は、心配かけないようにとかいって我慢する子だから。』

快『剛、准は、任せて。責任持って、面倒見るから。ヒロにいは病院の2人。昌兄は、どっちも程よく顔を出してどっちも不安にさせないように。』

昌『おっおう。快にしては、まともなこというな』

快『なんだよ、快にしてはって〜』

やっぱり快はすごいやつだ。
こんな時でもさっきまで2人のことで涙を流してても
この場の空気を変える力を持ってる。

俺も見習わなきゃな。

『じゃ、入院の準備して
病院戻るよ。剛と准は、大野家で雅紀が面倒みてくれてるから快、あとでお迎え行ってあげて。』

快『オゥ。任せとけ』

昌『ヒロ。無理すんなよ。頼りない長兄だけど、俺も、精一杯助けるからな』

ありがとう。昌兄。



※あとがき※
この回、ちょっと長くなります。
ダラダラとすみません。
もう少しお付き合いください。

桜桃

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