あたたかい牛乳を…〜JH〜 ページ16
アウターを羽織って出てみたけど
エレベータに乗った様子がない
確かに部屋を出たんだけどな・・・。
『わっ!』
最近置かれたグリーンの陰からAが飛び出してきた。
JH「・・・・・っ!! びっくりするだろ、心臓止まるわ!」
『ふふーん』(ドヤっ)
JH「何やってんの、こんな夜中に。」
『だから、コンビニに行きたいんだってば。』
JH「何しに行くの!」
『牛乳切らしてたから…』
JH「牛乳?」
『うん。なんかさ、眠れなくって…そういう時は牛乳じゃない?』
JH「ああ、わかる。温かいのな。」
『そそ、そうなの。でも、切らしてたから飲めなくて
飲めないって思うとよけいに飲みたくなって、よけい眠れなくなって…』
JH「うちに牛乳あるけど、飲んでくか?こんな時間に出歩くと危ないし。」
『いいの?やったぁ〜』
JH「静かに!遅いから大騒ぎすんな!」
『はぁ〜い』
―――――――――
『きれいにしてるんだね』
JH「汚す暇がないし、片づけも好きだしな」
『ふぅ〜ん』
ソファに座って部屋を見回すA。
牛乳を温めて…持って行くとすごくうれしそうだ。
でも飲まない・・・。
JH「どうした?」
『もうちょっと冷めるの待ってもいい?』
猫舌なのかよ、お子ちゃまだな(笑)
JH「好きにしろ」
俺もソファに座って手持無沙汰だし・・・と
テレビをつけるとお笑い番組をやってた。
Aも最初は笑って見てたのに
CM中に急に静かになった
まさかと思って見たら寝てる!
うそだろ?
ほんの何十秒で寝れる?
っていうか、男の部屋で寝ちゃうってどんな神経してんだよ!
JH「お〜い、A!おーい…」 揺らしたらぱたんと横になった。
マジか
頼む、起きて…。
冷たい牛乳でも飲ませときゃよかった・・・。
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作者名:miel | 作成日時:2018年2月4日 4時