目覚めの時 ページ23
撮影が再開して、最初は一人づつ写していく
熱いくらいのライトの中、ボーっとしちゃいそう。
Ｊ２の二人は
次々とポーズを決めてサクサク撮影が進んでいく。
―――次、Aさんです。
『ハイ・・・』
スンチョル先輩に指示されたところに立ってみる。
前のカメラだけじゃなくて、たくさんのスタッフさんの視線を感じて
ちょっとめまいがしそう…
でも、やるしかないんだ…よね。
ＳＣ「動いてみようか！その場で走ってみて！」
こうかな…
ＳＣ「そうそう、いい感じ！
野原でもいいし、君の好きな場所をイメージして！」
スタジオに流れている音楽と、
スンチョル先輩の言葉を頭の中でミックスして
飛び跳ねてみたり、止まってみたり
笑って見たり、真顔になってみたり…
大丈夫？って心配そうだったスタッフさんたちも
ほっとした表情に変わって、楽しそうな空気になっていく
…なんだろう？
この感覚、初めてじゃない。
ＳＣ「いいよ〜ちょっと休憩ね。」
―――――――――――――
メイクオンニが駆け寄ってきてメイクを直してくれる。
「なによぉ、あんた。初めてじゃないでしょ。どこの事務所なの？」
さっきまで見学してた学生ですけど…。
今度はＪ２と３人で撮影…あ〜緊張する。
距離近っ！！
えーーーい！
なるようになれーー！！
今回もスンチョル先輩の指示に合わせて３人で動く
最後のほうはちょっと楽しくなってきてる自分にびっくりしてる。
ＳＣ「よかったよ〜Aさん。
おかげで無事終われた！おつかれさまー」
またスタッフさんの拍手に包まれる…。
花束までいただいちゃって…
本当は他のモデルさんがもらうはずだったのに。
―――――――――――――――
ＷＺ「何とかなりましたね・・・社長。」
社長「こうなると思ったわ。アンジェが永い眠りから覚めたのよ…。
すぐに契約できるよう、手配して。」
ＷＺ「・・・はい。」
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作者名：miel | 作成日時：2018年2月2日 4時
