逃げるが勝ち？ ページ30
伊達メガネが壊れちゃったから、早く新しいの買わなくちゃ。
ユナが何か言いたそうだったけど、今日もダンスあるし
明日聞くね！と言って学校から早く出てきた。
どんなのにしようかな…形も色もいろいろあるから…
あれこれかけてみて鏡でチェック。
何個目かをかけて鏡を見たら…
鏡の中にちいさいミンギュ先輩が見える。
ちょっと離れてこっち見てるの？ まずい…
まさか今日の試合見てないと思うけど…
さっさと決めて移動しなきゃ。
『あの・・・これください。すぐかけたいので包装はしないで…』
急いでお店を後にした。
この後 ダンスもあるし
メガネを買うのを先輩に見られてたかと思うと
自然に足が速くなる。
とにかく前へ前へ歩いていたら
突然後ろから腕を強く引っ張られた
「信号、赤だよ。」
止めてくれたのはミンギュ先輩だった。
なんだか一緒に帰ることになったけど
はずかしいし
この前嘘ついちゃったし
気まずいなぁ〜
「今日はバイト？」
あれ？私バイトしてるって言ったっけ？
あれは女子高のAだから・・・
「じゃぁ、ダンスだ！」
え？なんでダンスのことがばれちゃってるの？
ああ〜どうしよう…
ダンスの子が私ってわかっちゃったってこと？
まずい、まずすぎるじゃん？
嘘がばれたってことだよね？
これ以上先輩と一緒にいられない
ダンスは休みたくないし… どうしよ〜
『ちょっと、用事思い出したんで… さようならっ』
とりあえずここは逃げるしかない！
あれ？ミンギュ先輩から逃げてばっかりだ…私
でもさ…
あんなに注目される人なんて ムリムリ！
気軽に近づかないでほしいな…まったく！
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作者名：miel | 作成日時：2018年2月1日 21時
