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イベント３日前
「ヤッホーーー」
明るいソクミン先生の声は
ピザ釜の資材と友達のミンギュさんを連れてやってきた
「業者に頼めばいいのに」とあきれるセンター長に
「うちの庭のは業者に頼んだんだけど、見てたら楽しそうだったのよ〜
物作りの天才も一緒に来たから大丈夫！！」と
ソクミン先生は自信満々だった
先生の友達ミンギュさんが手伝って着々とレンガが積まれピザ釜ができていく
っていうか、ほとんどミンギュさんがやってるような...？
ミンギュさんに指示されて右往左往のソクミン先生だった(笑)
そうしてできあがった釜に火を入れて試しにピザを焼こうということになった
...んだけど
煙にやられた男達のゴホゴホという咳しか聞こえず
火は一向に起きそうにない(笑)
「おい、ソクミン！島ではどうやってピザ焼いてんだ？
火もおこせないのに！！」
すすだらけのミンギュさんがつばを飛ばして言う
「島じゃピザ焼くときは近所のスニョン一家もくるからさー
あ〜スニョンも連れてくればよかった−」
ソクミン先生も顔中すすだらけ(笑)
「スニョンって医者の？」
「そうそう！火起こしがめっちゃうまいのよ、アイツ」
実はさっきからイライラしてた
火をおこすなんて簡単じゃん？
『あの〜私やってみていいですか？』
男立ちを押しのけピザ釜の前に座る
紙と小枝を組んで火をつけ
次に大きな薪に火をうつす
ゴォ〜と音をたてて薪が燃えはじめた
「「おお〜」」
後ろでふたりが手を叩いていた
視線を感じて顔を上げると
釜の向こうでセンター長が笑っていた
「意外だなーAさんの特技が火起こしなんて！」
ソクミン先生が言う
「相当な経験者？でしょ？」
ミンギュさんが続く
『子どもの頃たくさんキャンプに行ったので自然に覚えました』
「「ああ〜」」
二人は声をそろえて納得してた
「ピザ生地と材料持ってきましたよ〜」
カフェのバイト君がやってきた
火をおこしながら
子どもの頃のパパもママもいたキャンプのことを思い出して
少しさみしくなったけど
みんなでピザを作るのは本当に楽しかった
これはお客さん達にも楽しんでもらえそう
センター長の作ったのは何の形がわからなくて
みんなで大笑いしたけど
「美味しければいいんだよ」
センター長は満足そうだった
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作者名：miel | 作成日時：2021年11月26日 9時
