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サマーフェス当日
猫たちとふれあったり新しい家族として迎えたい方たちと
ステージやピザ焼きのイベントなどを楽しみに来てくれた方々で
いつもは静かなセンターも賑やかだった
その分私たちスタッフも忙しく、休憩する暇もない
昨日ステージのリハ見といてよかったぁ〜
気づいたらステージ終わってたもんね(笑)
フェスが終わりスタッフがミーティングルームに集まった
「みんなおつかれさまでした!乾杯」
バーノン天使様の差し入れがテーブルに並び
ソクミン先生の声で打ち上げが始まった
今日一日をみんなで楽しく締めくくった
楽しい打ち上げも少しずつ人が減っていく
「じゃあまた〜」『お疲れさまでした』
センター長とふたりで
街へ帰っていくソクミン先生、バーノン天使様、スングァンさんを見送る
ディノ君が運転する車のテールランプが坂を下っていき小さくなっていく
「ふぅ〜」
センター長は大きく息を吐いた
『センター長お疲れさまでした』
「うん、ちょっとつかれたね...お疲れさま」
ふっと笑ったセンター長がふらついた
『沢山飲んだんですか?だいじょう....うわぁ〜』
「ごめん...」
センター長はふらつくを超えて倒れそうになっていた
支えようとセンター長の脇の下に入ると
熱い!!
『センター長?もしかして今日体調悪かったんですか?』
「バレちゃったか...悪い..重いだろ?」
『そんなこと気にしなくっていいんですって!とりあえず部屋に行きましょう』
こんなこと初めてだけど
センター長をおぶるようにして部屋のドアを開ける
ベッドに放り投げるようにセンター長をおろすと
眉間にしわを寄せてつらそうな表情で横になった
いつもはつめた〜いセンター長の手がすごく熱い
こんな高熱だったなんて気づかなかった
『どうして言ってくれなかったんですか?』
氷水で冷やしたタオルを額に当てようとすると
センター長は長い腕で顔を隠していた
『ちょっと...タオル当てますよ』
強引に手をどけるとセンター長は少しばつが悪そうな顔をしていた
「冷たっ...」
『ごめんなさい』
「いや...冷たくて気持ちいい」
いつものセンター長の温度はこれくらいですよ?(笑)
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作者名:miel | 作成日時:2021年11月26日 9時