moonlight (ページ12)

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「人手はたりてるよ、パートやバイトの人、ボランティアの人もいるし…」

眼鏡男子は髪をもしゃもしゃしながら

ボソボソボソボソ話した

声ちっさー(笑)

あだ名はボソ男に変更する？

「それは僕も知ってますよ、でもハンソルが！」

ああ、これも天使様のお計らいなのか～

「Aさんは家も職もないのに･･ユルジェに運んだから…あ、費用はハンソルが立て替えたんですけどね、その分を働いて返してもらおうってことなんですぅー」

カワウソ君はよくしゃべった

そして天使様のお考えは私の想像の上を行ってた

だがせめて…せめて職は選ばせて欲しかった

動物は...特に猫は...

ほんっとに苦手なんですぅ～

「関連企業はたくさんあるのに･･･ここじゃないとダメ？」

ディノくんじゃ埒が明かないと思ったのか

ボソ男は天使様に電話しているようだった

話の中身は別として

ボソ男の声はとっても素敵だった

「うん...うーーん」

天使様〜ボソ男、困ってるみたいですよ？

どうかどうか別の場所へ･･･

「そうかわかった」

祈りもむなしく話はまとまったらしい

「じゃぁウォヌさん、僕帰りますね」
「あ～気をつけてねディノ」

「Aさん、ふぁいとっ！」

可愛いポーズで私を励ました後
カワウソ男子は街へ帰っていった

「さて...と」

ボソ男子は明らかに困惑してるようだった

ええ、私も困ってます！

あなたと上手くやって行けるか

猫苦手でも仕事できるのか

全てが不安でしかないです！