朝ご飯〜SN〜 ページ1
『おじゃましま〜す』
うちに上がってソファに座ったAは子どもみたいに
ぽわぽわっと弾みながらニコニコしてた
「朝ご飯作ってくれたの？」
『ん〜 お願いしたらミンギュが作ってくれた！』
お〜
お兄さんに作らせるなんて
やっぱ強い
『まだ眠い？』
「ん〜 ちょっとね･･･」
『目が開いてないもんね･･･スニョン君･･･』
「眠いからだから！いつもはもうちょっと開いてるだろ？」
『そ〜かなぁ？』
笑ってソファから立ち上がったAは
『じゃぁ また！』と玄関へ向かって歩き出す
「来たばっかじゃん」
引き留める俺の声に
『スニョン君 眠そうだし･･･』
何か言いかけて
振り向いた視線の先はウジの部屋
「あ〜 ウジはまだ寝てる･･･」
『そうみたいだね！じゃあね〜』
今度こそ玄関に向かっていって
風のような速さで出て行った
パタン
玄関のドアが閉まる音が響く
と同時にウジが部屋から出てきた
「なんかあった？賑やかだったけど」
「あ〜 Aが来てた」
「帰ったの？」
「たった今ね」
「そっ････か」
さっきまでAが座ってたところの
すぐ隣にウジが座って
トントンとソファをやさしく触る
「そこ･･･さっきまでA座ってたよ」
「ふ〜ん あ！これ何？」
ウジがバスケットに気づいた
「あー！なんか朝飯持ってきてくれたって」
「へぇー 」
あまり期待してなさそうにバスケットをのぞき込んだウジが笑った
「白飯と何かうまそうなおかず！」
早速テーブルにAが持ってきてくれたものを並べて朝ご飯
手間が省けてありがたかったし どれも美味い
「Aが作ったって？」
口いっぱいに頬張りながらウジが聞く
「いいや あのでっかいお兄さんだって！！」
「へぇ〜」
関心しながら箸を止めずに食べ続けて
あっという間に俺たちは全部を平らげた
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作者名：miel | 作成日時：2020年1月15日 10時
