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ヒトリゴト〜WZ〜 ページ29
「今日はここまで！おつかれ〜」
「いい感じになったな〜さすがウジ！おつかれ！」
スニョンとハイタッチする
「わ〜こんな時間！！明日ってか今日は予定ないからゆっくりしよーな」
スニョンが部屋を出て行く
そうだな もう朝だ･･･
勢いでスニョンと一緒に歌詞考えて仮歌を入れて
少しだけだったけど流出しちゃった曲のかわりの
曲ができた
「やっぱウジすごいな！！」
細い目をもっと細くしてスニョンは何度も褒めてくれた
すごくなんかねぇよ
つぶやいたひとりごとが一人の部屋に
思ったより響いてしまった
もう一度ヘッドフォンをつけて
できたばかりの曲を聴いてみる
うん･･･悪くない
聞きながら目を閉じると
フレーズが浮かんだあの瞬間がよみがえる
街でAが大声で俺の名前を呼んだ
これ以上ない笑顔で
手がちぎれちゃうんじゃないかって
心配になるくらい大きく手を振ってた
Aを見た瞬間
あれこれたくさんのフレーズたちが
頭の中にぶわーっと波のように押し寄せた
誰かと話すと忘れてしまいそうで
とにかく早くここに帰りたかった
新しい曲はその中のフレーズから
作った曲なんだ
だからさ
俺はすごくなんかないんだよ
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作者名：miel | 作成日時：2019年2月15日 16時
