まさか･･･〜JH〜 ページ38
ミンギュの言葉に男は言葉を失っていた
「待ってくれ すまなかった･･･頼む･･･彼女には･･･」
「じゃあ 記事は出さないって約束できる？」
「ああ・・・」
「その言葉 嘘だったら 俺 二人とも消すよ？」
今までに見たことのないミンギュの迫力に
俺まで体が縮みそうだった
ものすごい威圧感だ
「わかった･･･やめる やめるから・・・」
男は俺たちに向かって土下座をした
「じゃあ そういうことで･･･ちょっとカメラ見せて」
ミンギュは男からカメラを受け取ると
データを削除し始めた
「他は？」
ミンギュは着々と男から記事に関するものを取り上げていく
シュアと俺はミンギュが机に並べた写真を見に行った
男と一緒に映っていた女性は
見覚えのある女性だった
「持ってるものはこれで全部？」
「ああ･･･」
ミンギュの問いに男は元気のない声で返事をした
「じゃあ･･･これ」
さっきまで目をつり上げて怒っていたミンギュが
男に優しく微笑んで
一流企業の会社員の給料半年分くらいの金額が
書かれた小切手を差し出した
「え・・・？」
男は驚いて小切手とミンギュの顔を何度も繰り返し見た
「いらないの？しまっちゃうよ？」
「どうして 俺に？」
男は戸惑っていた
そりゃそうだ
迷惑かけた相手に金をもらうんじゃぁね
「しばらくはあんたもこの業界じゃ仕事できないだろうし」
「ああ・・・」
男の携帯電話が鳴った
「はい･･･ 今は･･･ わかりました」
電話を切った男に写真を指しながらミンギュが聞いた
「この人からでしょ？」
静かに男はうなずいた
「なんだって？」
「もう計画は終わりだと･･･ 記事は書かなくていいって」
「良かったじゃん！幸せにしてあげなね！」
男は申し訳なさそうにを小切手を受け取ると
俺たちの前から姿を消した
それにしても･･･
この一件の黒幕が女で
まさかあの人だったなんて
事実は小説より奇なりっていうけど
人って怖いもんだな
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miel(プロフ) - 蜜柑さん» うわぁ〜告白されちゃった！?読んでくださってありがとうございました！ (2019年11月5日 9時) (
レス) id: 764ae2646a (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - もぅ、、、、好きです (2019年11月4日 18時) (レス) id: e61eef4724 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miel | 作成日時：2018年10月19日 16時
