父さん〜MG〜 ページ35
「元気か？ミンギュ！明日会えないか？」
ゆうべ突然父さんからの電話
高級ホテルの一室で
父さんは待っていた
「久しぶりだね父さん 元気だった？」
「ああ 見ての通り元気だよ」
そう言って笑う父さんの顔
少し年取ったね
白髪も増えた･･･
Aの結婚式にも来なかった父さん
花嫁衣装見せたかったな
「今どこにいるの？」
「おまえたちの近く」
「Aにも声かけた？」
「いや ミンギュだけ」
実の娘に会いたくないわけないだろうに
父さんの目に少し影が差した
「会えばいいじゃん！俺に会うみたいにさ」
「Aは俺を恨んでるだろ？知ってるさ」
「で？何かあるから俺を呼んだんでしょ？」
「･･･Aが困ってるんじゃないかと思ってな」
父さんはAに起きていることを全部知っていた
でたらめな記事を書かれそうになっていることも
送りつけられた手紙のことも
そして
その黒幕が誰か･･･も
「え？こんなことってある？」
「残念ながら事実だ 今頃ジス君に誰かが会いに行ってるだろう」
「一緒に行こうよ！父さん！！」
「ミンギュに頼むよ 任せたぞ」
子どもの頃
初めてAと二人で留守番する日の前の晩
同じ目で父さんは俺を見た
あの日も
「ミンギュ！Aを頼むぞ！」
そう言って笑った
父さん･･･
母さんと二人きりだった家に訪ねてきては
よく遊んでくれて
いろんなこと教えてくれて
たくましくて優しくて
母さんと俺を支えてくれたおじさんに
俺はどこか憧れていて
おじさんが父さんになったとき
俺は本当にうれしかったんだ
ただ一つ計算外だったのは
Aがいたこと･･･
どうして家族になっちゃったんだよ！って
恨みたいこともあったけど
家族にならなければAと巡り会えなかったかもしれない
そう思うことにしたんだ
〜♪父さんの電話が鳴った
「わかった すぐ行く」
父さんは短く返事をした
「忙しいんだね」
「貧乏暇なしなんだよ 今度一緒に飯でも！」
「あ〜わかった 一緒に飲もうね 父さん」
「たくさん準備しとくよ じゃぁ 頼んだぞ」
俺たちは一緒に部屋を出た
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miel(プロフ) - 蜜柑さん» うわぁ〜告白されちゃった！?読んでくださってありがとうございました！ (2019年11月5日 9時) (
レス) id: 764ae2646a (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - もぅ、、、、好きです (2019年11月4日 18時) (レス) id: e61eef4724 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miel | 作成日時：2018年10月19日 16時
