パートナー ページ6
「お!お前たちお揃いのTシャツなの?」
スタジオに着くなりスニョン君が冷かしてくる
『これには事情が…』
「まぁ、いいじゃん!ダンスのパートナーが仲良くなるのは自然なことだし!」
『そうじゃないけど…』
スニョン君、私がミンギュオッパと付き合ってるの知ってるじゃん!
何言ってんの!?
『実は…』
スニョン君をスタジオのロビーに呼び出して練習会に行って
着替えがなくなったことを話した。
「え、マジで?」
『うん。最初はマスコット、次がタオル、今日は着替え…』
「他には何もないか?困ったこととか…」
さっきまでの冷やかしおちゃらけスニョン君から
頼もしいスニョンオッパになった。
『今のところは何も…着替えはもしかしたら入れ忘れたのかも(笑)』
「まぁ、暑いしな!」
『え?ちょっとは否定してよ!』
「wwwAは天然だからさ〜、でも気になることあったら何でも言えよ?」
『うん、わかった』
スニョン君は事務室へ入ってしまって
私もスタジオへ行こうとしたとき
ミンハオがやってきた
「練習会で何かあったんでしょ?」
『別に何もないよ』
「じゃぁ、スニョン君と話してたことは?」
『もしかして聞いてた?』
「聞いてたよ、なんで隠してたの?」
『隠すつもりはないけど、ミンハオに心配かけたくなくて…』
何度も髪をかきあげながら天井を見上げるミンハオ…
怒ったかな
天井に向かって大きく息を吐いたミンハオが
私の両肩に手を置いた
「俺じゃ頼りにならない?」
私の目を見つめるミンハオが少し悲しそうだった
『そうじゃないよ…ただホントに心配させたくなくて』
「じゃぁ、頼ってよ 何でも言ってよ」
『ごめん』
「おかしいと思ってたんだ。パートナーなんだからさ、遠慮しないで」
『うん』
「よし!この後のレッスンも頑張ろう!」
ミンハオは私の頭をポンポンすると
ちょうどレッスンにやってきたカイ君たちと一緒に
スタジオに入って行った。
ミンハオから「頼って」って言われるなんて思わなくて
びっくりしたのか心臓がバクバクしてる。
私はミンハオのお世話係だから
頼るなんて考えたこともなかったのに…
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作者名:miel | 作成日時:2018年8月1日 22時