Junction 7 (ページ17)

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あと少し～T8～ページ17

焦る気持ちをごまかしたくて

Aの頬をつまんで引っぱった

『痛った～～～、ひどい！』

「ちゃんと踊れなかったから(笑)」

『もう踊れるもん、覚えてなさいよ～』

「知るか！ちゃんとやらないほうが悪いんだ！」

逃げると追いかけてくる

スタジオから少し離れた芝生の広場まで走った

つかまりそうでつかまらないように

しばらく走り回った

『あ～もう無理！！』

そう叫んで芝生に寝転ぶA

女の子相手にちょっとやりすぎたかな？

「疲れた～」

俺も叫んでAの隣に寝転んだ

見上げた空は夏らしい青空で太陽がまぶしい

海からは心地いい潮風

今年の夏のことは絶対忘れないだろうな…

「ん～～～っ」

手足を広げて大の字になったら

突然Aが俺の手をつかんだ

『やった！捕まえたっ！！』

「はぁぁ～～？」

『ミンハオ！油断したね！』

「何だよ、それ…」

『さっきのお返しね！』

素早く起き上がったAに

抵抗する間もなく俺はデコピンをくらっていた

しかもものすごく痛いデコピン

「痛ったーーー手加減ってことを知らないの？」

『なにそれ？そんなの知らない！(笑)』

痛がる俺を見ながら笑い転げてるA

お兄さんがいるって聞いてるけど、こんな風に

じゃれ合ってるのかな？

もしかしてミンギュとも…

相手がAならみんな負けてあげるんだろうな

俺もそうだし(笑)

笑いすぎてお腹が痛いと言いながら

Aはまた俺の横に寝転がった

『あ～、いっぱい走って笑ったら、何かすっきりした！』

「俺のツボ押しのおかげだろ？」

『うん、それもある。ミンハオありがとう！』

「どう？踊れそう？」

『そうね、頑張れそう！』

「何があるのかわからないけど、いつでも頼ってよ」

『ありがと』

「パートナーだろ？」

『うん』

「じゃあ、戻ろう！」

先に立ち上がってAに手を伸ばすと

しっかり目を見ながら手を握ってくれた

これで乗り越えられたのかな？

本番まであと少し…

お願い

この手は離さないでいて